第1231回「感染症まん延の夏~熱中症対策は」
電話:済生会横浜市東部病院 患者支援センター長
   「教えて!『かくれ脱水』委員会」副委員長 医師 谷口英喜さん

千葉)ここのところ急に暑くなってきました。マスクをつけていると苦しいという方も多いのではないでしょうか。夏の暑い盛りにたくさんの人がマスクをつけて過ごすという、これまで経験のなかった夏になりそうですが、そうなると気になるのが熱中症です。
今日は熱中症対策に詳しい済生会横浜市東部病院患者支援センター長で、『教えて!「かくれ脱水」委員会』副委員長、医師の谷口英喜さんに電話をつないでお話を聞きます。
谷口さん、よろしくお願いします。
 
谷口)よろしくお願いいたします。
 
千葉)まず、谷口さんが副院長を務めていらっしゃる『教えて!「かくれ脱水」委員会』は、どういう団体なんですか?
 
谷口)これは、もう10年以上前からやっていて、医師や福祉関係者など13人が集まって、脱水症というものをもっと身近に感じてもらうということで始めた、啓発運動の団体です。
脱水症の延長に熱中症があるので、脱水症・熱中症を予防しようというところで始めたプロジェクトです。

 
千葉)その『教えて!「かくれ脱水」委員会』では、今月1日に、熱中症に関する緊急提言を発表されています。公式ウェブサイトで見ることができるものですが、その中では、「このまま熱中症シーズンを迎えたら医療現場は崩壊。熱中症対策を全国民で」と大きく書かれているんですが、今、この緊急提言を発表された意味を教えてもらえますか。
 
谷口)はい。私たち医療従事者はこのコロナ禍において、コロナ患者さんを受け入れるために態勢を整えて、人も場所も優先的にとっている状況で、日常診療を少し制限してまでやっているわけです。手術をする方とか化学療法する方で、少し待てる方は待ってもらって、病院が機能している状態なんです。
その状況で、例年通りの熱中症の患者さんが病院を訪れた時に、病院にすごく負担がかかって通常診療の方、あるいはコロナの患者さんの診療にやっぱり影響が出てしまう。これを危惧しているわけです。

 
千葉)熱中症患者が発生するっていうことは、そんなに医療機関に与える影響って大きいんですか。
 
谷口)そうですね。
毎年この3ヶ月ぐらい、5月の末から6月、7月、8月の最初くらいまでに集中しています。
普段ならいらっしゃらない患者さんが、昨年のデータでいくとその3カ月ぐらいで7万人病院を訪れています。
この患者さんが今年も同じ数で搬送されると、やはり医療現場にとっては致命的になります。

 
千葉)それは大変ですよね。
新川)私たち自身が熱中症を予防することで医療現場の負担も減らせるということですね。
 
谷口)そうですね。
特にコロナと熱中症の症状って似ているので、私たち医療従事者にとって、これはすごく恐ろしいことなんですね。

 
新川)症状が似ているとは、どういったことですか。
 
谷口)発症すると体がだるくなって、頭が痛くなって、体中が痛くなる。筋肉痛、関節痛。そして発熱をして気持ち悪くなって下痢をする。もうほとんど症状が重なっているんですね。

新川)じゃあ、どっちか一見分からない?
 
谷口)一見わからない怖さがあるので。
今年は特にコロナの患者さんと思って患者さんに対応しないといけないので、極端な話、コロナの患者さんが7万人来るような感じで病院は受けないとならないわけなんですね。

 
千葉)それは時間もかかるし、コロナか熱中症かというのをちゃんと見極めるだけでも、ものすごく大変なことになりますよね。
 
谷口)その通りですね。
熱中症の患者さんというのは治療が遅れると本当に命に関わることですから、迷っている間にどんどん進行してしまう可能性があります。

 
千葉)今、コロナがこうしてまん延している状況で、熱中症の予防をするということに関して、いつもの年とここが大きく違うんだよという部分は何ですか?
 
谷口)やはり、熱中症というのは熱い時期にくる。
オリンピックが開かれる時期というのは、もう数年前から暑いという風に言われていて、猛暑酷暑ですね。
こういう状態なんだけども、オリンピックが延期されたから、ちょっと酷暑のことが忘れられているという怖さがあります。報道もコロナに偏っていますので。
ということで、まずは、この時期は熱中症は例年以上に怖いということ。
それと例年と違う、プラスアルファのリスクがあります。
それが、コロナ対策で皆さんが行なっている外出自粛、そしてもうひとつは、マスクをつけること。
このふたつが、例年以上に熱中症に弱い体になってしまうと危惧しています。

 
千葉)それはどうしてですか。
 
谷口)まずひとつ目の「外出自粛」ですが、私たちは外に出ないで、家の中で、あまり体を動かさないでいる傾向にあります。こういう体は暑さに弱いんですね。
特に、暑い環境で汗をかいて熱を下げる。この一連の動作の反応が鈍ってしまっている可能性があります。

 
新川)体が鈍っている状態ですよね。
 
谷口)そうですね。
あまり暑さに慣れていないので、暑いところに行ってすぐ汗をかけない体になっている可能性があります。

 
新川)汗をかくということは、熱中症予防には重要なんですね?
 
谷口)その通りです。
汗をかくことによって、体温を下げることができますので、熱中症の大きな予防に貢献しています。

 
新川)体力自体が弱っているということも、熱中症のリスクが高くなるんですか。
 
谷口)そうですね。
体力、特に筋肉量が減っているというのは、熱中症のリスクが高くなるんですね。

 
千葉)なぜですか?
 
谷口)私たちがとった水分というのは、体のどこにためられるかというと、筋肉の中にためられるわけなんです。
お肉を食べる時に焼く、あれは筋肉を食べているんですけれども、お肉を焼いた後、小さくなってしまいますよね。あれは、全部水分が抜けるから小さくなってしまうんですね。
私たちの体の中の筋肉にも、ああやって水分がたくさん入っていて、溜めているわけなんです。
ですので、動かないでいると筋肉量が減ってきてしまいますので、水を溜めるリザーバーが少なくなって、脱水になりやすい。
脱水になりやすいと、汗をかけなくなって熱中症になりやすいということになります。

 
新川)もう一つが、やはり「マスク」ですよね。
そろそろ暑くなってきて、やっぱりちょっと暑苦しいな、息苦しいなと感じるんですけれども、これは熱中症にはどう影響するのでしょうか。
 
谷口)マスクをつけて夏を過ごすって、私たちにとって初めての体験だと思いますが、これは、そのままつけていたら非常に怖いことがあります。
まず、熱が口に中にこもって、湿気もこもります。例えば口の中がサウナみたいな状態になるわけですね。これは、体の熱源になってしまって、汗をかいても追いつかなくなってしまう。
熱中症に繋がりかねないということです。

 
新川)より体の中に熱がこもってしまうということですね。
 
谷口)そうですね。
熱がこもる。そしてもう一つは、マスクつけていると、皆さん実感していると思いますけども、あまり喉が乾かないんですね。

 
新川)たしかに、湿気が常に口の周りにあるような感覚がありますね。
 
谷口)はい。
だから水分摂取を忘れてしまうんですね。
特に高齢化に従って、喉の渇きに気が付きにくくなってしまいますので、脱水症状、そして熱中症につながる。
このような、マスクをつけていて起きるリスクが、今年は考えられます。

 
新川)湿気がこもっているからといって、水を飲まなくていいというわけではないんですね。
 
谷口)その通りです。
私たちの体は、常に水分が失われています。1日のうちにだいたい1リットルぐらい蒸発していきます。そして、水分が減っていっても、マスクをつけていると気がつかないので、やはり脱水症になってしまうということが考えられます。

 
千葉)厚生労働省が、先週、「熱中症になりにくいマスクの着用方法などの対応策」を公表しています。そこには、「屋外で、近くの人と2メートル以上の距離を確保できる場合には、マスクをはずす」と書かれているんですが、こういう場合ははずしていいんですか?
 
谷口)これは、はずさないと危ないですね、屋外にいる場合は。
マスクをはずすために2メートル以上確保していただくという風に考えた方がいいでしょうね。
この夏は、外に出たら積極的にはずすタイミングを考える。
そのためには、人と2メートル以上離れる、というような行動を取ってほしいですね。

 
千葉)例えば、私はバイクに乗るんですが、郊外でバイクに乗る時は、マスクをはずしていいんですか。
 
谷口)私はバイクははずしていいと思いますね。
そんなに接近してあまり走らないと思いますし、しゃべるものでもないですもんね。

 
千葉)そうですね。そういう場合にはマスクをはずしていいんですね。
 
谷口)そうですね。あと、郊外で一人で散歩している時なんかは、はずして大丈夫ですね。
 
新川)今、運動不足でジョギングやウォーキングをされている方が多いです。
一時期、ジョギングでもマスクはつけてくださいという呼びかけがあったかと思いますが、夏場はどうなのでしょうか。
 
谷口)これもやはり熱中症の危険があります。
先ほどの「2メートル以上」というのは、歩いてる時の距離ということなんです。
走る場合には、もう少し距離を確保した方がいい。できれば、5メートルから10メートルくらい間隔をあけたほうがいいということで、それが確保されていれば、マスクをはずしていいということになります。

 
新川)やはり、夏場にマスクをつけてジョギングというのは、ちょっと考えられないですね。
 
谷口)非常に危険だと思います。
マスクをつけてジョギングをすると、熱くなるだけじゃなくて、酸素の量も少なくなってしまいます。
酸欠になってしまうので、非常に怖い状況だと思います。

 
千葉)でも、マスクをしていないとちょっと人目が気になりまして。
例えば、運動をしていなくても屋外に出た時にはマスクをはずした方がいいんですか。
 
谷口)屋外こそはずしてほしいですね。そのかわり、屋内は確実につけていただくといいと思います。
 
新川)夏になるということで、これまでの考え方や呼びかけを変えていかないといけないですね。
 
谷口)そうですね。
特に周りの方は、それを、「熱中症対策でマスクをはずしている」あるいは「水分を取るためにはずしている」と、許容していただきたいです。

 
新川)こちらは屋内の話になりますが、これから災害のシーズンですので、リスナーの方から「マスクをつけて避難所に行くと熱中症が怖いので、避難所には行かないと思う」というメールをいただいています。
避難所というのは室内になりますが、マスクはどうしたらいいのでしょうか。
 
谷口)まず、私は避難所には行った方がいいと思いますし、行った場合には必ずマスクをつけていただきたいです。結構、密集していますので。
ですから、避難所の方で十分対策を取らないといけないと思います。
エアコン、換気、そして大事なのは水分補給ですね。

 
新川)では、避難所ではマスクをつけて感染を予防した上で、エアコンや水分で熱中症対策をするということが必要なんですね。
 
谷口)はい。かなりご負担になると思いますが、コロナ対策と熱中症対策の両方を避難所で考えなくてはいけないという状況が考えられます。
 
千葉)両方とも命に関わることですので、考えなければいけないことだと思いますが、こんな状況で熱中症を予防するための方法を教えていただけますか。
 
谷口)はい。熱中症の時期に限らず、一年を通じて夏場に備えてこんな方法で予防してほしいということがいくつかあります。
まずは、体の水分を十分に蓄えるということで水分摂取を心がけてほしい。
結構、一般の方が思い違いしてるところがあるんですけども、水分摂取というのは水を飲むことばかりではないんです。
実は、私たちは食事から水分をたくさんとっていますから、まずは食事をきちんととるということが、いちばんの水分摂取になります。
普通に食事をとると、一食当たり500ミリリットルくらい水分が取れます。

 
新川)500ミリリットルというと、ペットボトル1本ぐらいですね。
 
谷口)はい。ですので、3度の食事をすると1500ミリリットル水分がとれる計算です。

千葉)じゃあ、たとえば朝、「食べたくないからもう朝ごはんを食べないでおこう」とか、そういうことはしない方がいいんですね。
 
谷口)それはもちろん危ないですね。それが引き金で熱中症になることがありますので。
暑い時期は、特に朝ごはんとかしっかり食べて、水分補給のつもりでとってほしいですね。

 
新川)まずは、しっかりと食事をとる。
 
谷口)はい。それが基本です。
その他に水分を十分にとるということで、だいたいその他に1日1000ミリリットルから1500ミリリットルとるということをお話ししています。
それで食事と水分合わせて、3000ミリリットルぐらいとれるんですね。

 
千葉)これは、一気に飲むんじゃないですよね。どうやって飲んでいったらいいんでしょうか。
 
谷口)なるべく時間をこまめにとってほしいです。
暇を見つけながらも水分摂取。ペットボトルを持ち歩きながら水分摂取というのがいいんですが、今年はマスクを外してというところがあるので、例年以上にこれを意識しないと忘れてしまいます。

 
新川)たしかに、マスクをずらしたりはずしたりして水を飲むのがちょっと面倒だから、水を取らなくなっているかもしれないですね。
 
谷口)その通りですね。
 
千葉)感覚的には、だいたいどれぐらいに1回水を飲んだらいいんでしょうか。
 
谷口)普通のデスクワークとか家にいる時だったら、1時間に1回ぐらい、コップ1杯弱程度の水分をとってもらえればいいです。
これが、ウォーキングしたり、外に出かけた時にはもう少し間隔を短く、30分に1回ぐらいとってもらいたいです。

 
新川)飲むのは水でいいんですか。
 
谷口)食事をきちんと食べていれば、そこからいろんなミネラルとか取れていますので、水とかお茶で十分です。
 
新川)よく熱中症予防にはスポーツドリンクが有効だと言われますけど。
 
谷口)スポーツドリンクもいいんですが、糖分が多いのであまり大量には勧められません。
 
千葉)血糖値が上がってしまいますもんね。
 
谷口)その通りですね。
血糖値が上がると何がいけないかと言うと、食欲が落ちてしまいます。
それで食事をとらなくなったら、本末転倒になってしまいます。

 
千葉)これを飲んだらいいという飲み物って、何かありませんか。
 
谷口)基本的には、アルコール以外だったら何でも水分補給になります。
 
千葉)アルコールはダメなんですか。
 
谷口)アルコールは利尿作用がありますので、逆に水分が失われてしまって脱水になります。
いちばん脱水になりやすい飲み物です。

 
千葉)じゃあ、冷たいビールがおいしいから、「これで水分補給できる」と、たくさん飲んでもダメなんですね。
 
谷口)ダメですね。
アルコールを飲むコツは、アルコールは水分を奪うのでそれに負けないぐらい食べて、水分を摂取してほしいです。
酒の肴を十分に取るということが、アルコールをとった時は大事です。
あと、カフェインを気にする方がいらっしゃいますが、カフェインは身体が結構、慣れてくれるんですね。なので、普段から緑茶とかコーヒーを飲み慣れている人は、それでも水分補給になります。
ただ、カフェインに弱い方がいらっしゃるので、すぐにトイレに行きたくなる方はカフェインを避けた方がいいと考えてください。

 
新川)今、「食べる」「水分補給」という分かりやすい方法でしたけど、本当に暑くなってくることを考えると、熱くなった体をどう冷やしたらいいのかなと思います。
 
谷口)まずは、体の中の水分をためることと、今度は体の外の対策ですが、やっぱり基本的にはエアコンを調整して、熱くなりすぎないように、そして湿度が高くなりすぎないように。これが基本になります。
熱中症というのは気温だけじゃなくて湿度が高い時にもなりやすい。
この両方を下げるということが大事です。

 
新川)では、クーラーも適度に利用しながらということですね。
 
谷口)そうですね。
特に夜間ですね。私たちの体温コントロールが少し鈍ってしまいますので、夜寝る時はエアコンのタイマーを長めにつけて寝ていただきたいです。

 
新川)夜間でも真夏になると、熱帯夜が続いたりしますもんね。
 
谷口)その通りですね。
夜寝ているうちに熱中症になるという方が結構いらっしゃいますので、注意しないといけないところです。

 
千葉)例えば、外で暑い時に歩きすぎて、ちょっと頭が痛いなぁという状況になった場合は、すぐに水を飲んだらいいんですか?
 
谷口)とりあえず水が手元にあれば飲めばいいんですけども、もっといいのはミネラル・電解質が入った飲み物です。
先ほど、スポーツリンクだとちょっと糖分が多いというお話をしました。実は、脱水症の治療とか予防に使われる飲み物が「経口補水液」という飲み物なんです。

 
新川)「経口補水液」は最近、名前を聞くようになりました。
 
谷口)そうですね。
その経口補水液というのが、実は私たちが病院でやる点滴と同じ水分補給効果があるんです。
自分が、夏バテ、熱中症、あるいは脱水症になりかかっているかな、いつもと違うなっていう時には、この経口補水液が効果がてきめんで、いちばん体に適しています。
これは日本で作られていますが、実は開発途上国で生み出された飲み物なんです。
開発途上国は、医療設備が整ってないからすぐに点滴ができなかったので、点滴と同じ効果を持つ水分を求めて、その結果たどり着いたその成分が、経口補水液ということで、この考えを日本にまた逆に輸入してきたんですね。

 
新川)では、病院に行かなくても手軽に自分で対策ができるということですね。
 
谷口)そうですね。ちょっとした脱水症とか夏バテだったら、経口補水液を飲んでいれば、病院に行く必要は全くありません。
 
千葉)ぜひ、準備しておきたいですね。
 
谷口)あと、熱中症かなと思った時に、エアコンで体を冷やすという話をしましたが、実は体自体の体温を下げる方法があります。
よく発熱するとおでこを冷やしたり頭を冷やしたりしますが、これはあまり効果がないんです。気持ちはいいけど、体温は下がっていないんですね。
では、体温を下げる時はどうするかというと、体にある太い血管を冷やしてほしいんです。
まず、私たちの首の左右に太い血管が1本ずつあります。そして、脇の下にも1本ずつあります。そして足の付け根にも1本ずつありますので、そのどこかに冷たいものを当ててください。
できれば氷がいいんですが、なかったら冷えたペットボトル飲料を当ててもらうと、すごく体温が下がります。

 
千葉)これから夏、暑くなっていく中で、その日の行動を決めるのに悩むことが多いんですけど、そういう時に、これを見ておいたら参考になるというのものはありますか?
 
谷口)天気予報や環境省のホームページで発表している「暑さ指数」。これがいちばん確実です。
気温と湿度と、輻射熱という赤外線の量によって、熱中症になりやすさが決まります。
暑さ指数は、気温・湿度・輻射熱の3つを取り入れた指標なんです。
温度みたいな「~度」で出るんですけど、28度を超えると厳重警戒で、外に出て運動をしてはいけないということになっています。
明日、この暑さ指数が高かったら、「明日の計画を変えようかな」と思っていただくといいと思います。

 
千葉)最後に、お医者さんとして、ラジオをお聴きの方に伝えたいことを教えてください。
 
谷口)はい。今年は皆さんコロナ対策で、体も心もすごく疲弊していると思うんですけども、これからの訪れる夏の時期は、熱中症が命に関わるような状態でみなさんに襲いかかってきます。
熱中症というのは非常に予防効果が高い病気で、きちんとすれば熱中症は発生しないはずです。熱中症の患者さんが病院にたくさん搬送されてしまいますと、病院の負担も大きくなってしまうということで、今年は例年以上に熱中症予防をみなさんの、一般市民の方の手でやっていただきたいということを私は切に願います。

 
千葉)私たちが予防しようと意識を持つことが本当に重要なんですね。
 
谷口)そうですね。皆さんはコロナ対策できた方々ですから、熱中症対策も絶対できると私は思っています。