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上野誠の万葉歌ごよみ
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上野誠の万葉歌ごよみ
毎週土曜日 朝 5:30〜5:45

上野誠(國學院大學 教授)
上田悦子(MBSアナウンサー)
★上田悦子アナウンサープロフィール
utagoyomi@mbs1179.com
上野先生に聞いてみたい事、番組の感想など何でもお寄せください。
〒530-8304 MBSラジオ
「上野誠の万葉歌ごよみ」

【2024年7月6日 放送分】
【2024年6月29日 放送分】
【2024年6月22日 放送分】
【2024年6月15日 放送分】
【2024年6月8日 放送分】
【2024年6月1日 放送分】
【2024年5月25日 放送分】
【2024年5月18日 放送分】
【2024年5月11日 放送分】
【2024年5月4日 放送分】
上野誠の万葉歌ごよみ-歌ごよみ
【2024年5月4日 放送分】
2024年5月4日
【巻】…10・1875

【歌】…春されば木の木暗(このくれ)の夕月夜(ゆふづくよ) おほつかなしも 山陰(やまかげ)にして

【訳】…春になると木陰の夕月夜はぼんやりとしている、それも山陰なので

【解】…前回に続いて、春の月を詠んだ歌です。「春されば」は、春が去ったらと訳したいところですが、「さる」は移動することで、春に移動する、つまり春になるという意味です。春になると木々の葉が茂り、木の下は陰で暗くなります。これを万葉の時代は「木暗(このくれ)」という言葉で表しました。この「木暗」にさす夕暮れの月は、ぼんやりとしていた様子。それは、木陰である上に、山陰でもあるから。くっきりした月は美しいものですが、ぼんやりとした月も雅であると、この歌は教えてくれます。