第19回おでかけ朗読の報告 | 前の報告 | 最新 | 次の報告 |

リスナーの皆さんのリクエストにお答えして、保育所や老人施設、絵本サークルなどにアナウンサーが出前して朗読する「おでかけ朗読」。
19回目は、平成14年9月15日の敬老の日に行われ、関岡・加藤・上田悦子の3人のアナウンサーが京都府の南部・相楽郡にある加茂町プラネタリウム館に伺いました。以下は、上田アナウンサーのリポートです。写真は2枚とも毎日新聞社提供。


朗読作品はこの季節にぴったりの
「ぽんぽん山の月」



観客の皆さんと夢の世界へ



『星の世界に包まれて〜加茂町プラネタリウムの巻』

お月さまのおはなしをしていて本当にお月さまが浮かんできたら・・・・
魔法にでもかかったような気分になりますよね?
そんな体験をしました。
「夢のような一日」「忘れられない一日」「終わってほしくない一日」
うーん、なんて表現しても足りない気がします。

向かったのは、京都府加茂町。
大阪から新快速で1時間ほどの所なのに、気温は2度ほど低くなるし、コスモスは大阪より大きいのが咲いているし、自然あふれて、まるで絵本の舞台になりそうな所です。
緑に囲まれてポコッと丸く見えてきたドーム状の建物、そこが、今回おでかけ朗読をする、加茂町プラネタリウム館です。

プラネタリウム!
10年以上足を運んでいなかったと思うのですが、子供の頃行った、『科学館』という感じのプラネタリウムとはずいぶん違っていました。
手動で星を動かして、来た人に合わせて星のお話をしてくれる、手作り感あふれるプラネタリウムです。

朗読したのは「ぽんぽん山の月」(あまんきみこ作)。加茂町に住む180人もの人が来て下さいました。
おはなしの中で、夜が来ると真っ暗に。
そして月が浮かぶと、プラネタリウムにも大きな月が昇ります。
そのたびに、「わあー」と歓声をあげてくれる子どもたち。
初めての試みなのでうまくいくのか心配で、プラネタリウムの方も練習に練習を重ねてくださったそうです。
(ありがとうございます)。

終演後、「ゆったりした気分が味わえた」「疲れが癒された」「涙が出た」と、みなさんとても喜んでくださったんですが、たぶん一番感動したのは、朗読した私自身。
真っ暗闇の中で、みなさんと一体になれた気がしたし、そこに昇ってくる月を一緒に眺められた気がしたし、おはなしの世界までみんなで旅した気分を味わえたから・・・

やっぱり、おはなしはやめられません。
これからも、色々な場所で「おでかけ朗読」を実現していきたいです。
みなさんも、おすすめの場所があったら教えてくださいねー。