第10回おでかけ朗読の報告 | 前の報告 | 最新 | 次の報告 |

 「おはなしの扉」では、リスナーの皆さんのリクエストにお答えして、保育所や老人施設、絵本サークルなどに出前朗読を行っています。平成13年11月8日(木)に10回目となる「おでかけ朗読」が行われ、関岡アナウンサーと加藤アナウンサー、そして、松川アナウンサーが、西宮市立子育て総合センターにお出かけしました。以下は、松川アナのリポートです。


「西宮市立子育て総合センターの巻」


写真提供:朝日新聞
 初めて参加した「おでかけ朗読」。西宮にある子育て総合センターのひと部屋で、積み木のような正方形の椅子に座りました。その瞬間小さな目が揃ってこっちを向いたのです。
子ども達の目は真剣そのもの。西宮の2つの保育所の5歳児40人ほどを前にしての朗読です。普段子どもとはあまり接点のない私は、思わず緊張し「皆、しりとり知ってる?」の第一声は不安でいっぱいでした。

 私が読んだ本は、「しりとりのだいすきなおうさま」(作:中村翔子・鈴木出版)です。
勿論、しりとりで話は進んでいくのですが、私がページをめくるたびに、次のペ ージを 見ようと40人近くの子どもたちが体ごと左右に揺れるのです。
そして、まるでお話の先を知っているかのように得意そうにしりとりをどんどん進めていく子どもたちに、私も負けじと必死で声を張り上げ朗読。読み終える頃にはもう汗だくとなっていました。
ですが、ドキドキしていた心臓も、子ども達の体温を感じながらおはなしを読んでいると、いつの間にかホカホカの心に変わっていて、今までにはない空気を感じることができました。
機会があればもっとおでかけがしたいと思った心地よい緊張感のひと時でした。

ちなみに、私が朗読した「しりとりのだいすきなおうさま」は1月27日の「おはなしの扉」で加藤アナウンサーが朗読する予定です。是非お聴きください。