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第558回『レッツサバメシ!サバイバル飯炊きを体験』 2006.08.19
【写真上】…写真左から、妹尾さん、内山さん、納口さん、魚住さん

地震の瞬間を生き延びることができたら、次には避難生活が待っています。そんなとき「サバメシ」の発想があれば乗り切れる!「サバメシ」とは、どこのお宅にでもある350mlのアルミ缶2個と1リットルの牛乳パック3枚でお米を炊く「サバイバルメシ」。アルミ缶の1つはコンロです。カッターで空気の通り道を開け、短冊形に切った牛乳パックに火をつけ、次々に入れていきます。その上にのせるのがもう1つのアルミ缶の「鍋」。フタを切り取り、お米と水を入れてアルミ箔で覆うとあら不思議。25分後には、ふっくらとしたご飯が炊けます。放送でも、ふたをあけた瞬間、子どもたちから「わあ!」と歓声が上がりました。みなさんもおうちで体験してみてください。

※「サバメシ」の作り方は、内山さんのホームページ
http://homepage2.nifty.com/sabameshi/flies/20060720saba_gokui.pdf
をご参考に。
【↑上記をご覧頂くにはadobe社Acrobat Reader プラグインが必要です。】

※ご協力いただいた淀川パークハウスのみなさん、ボーイスカウト122団のみなさん、本当にありがとうございました。
ゲスト:防災科学技術研究所研究員 内山 庄一郎さん、納口 恭明さん

第557回『拡大防災Q&A建物のゆれ方に法則があるの?』 2006.08.12
林先生はマンションを例に「隣との間を隔てている壁がこちらに倒れかかってきたり、またそのお隣さんの方に自分の家の壁がもたれかかったりといった方向にゆれやすいです」と説明します(分かりますか?)。ドミノや将棋の駒を思い浮かべてください。薄い板がぱたんと倒れる、あのようなゆれ方をするわけです。
そんなところに転倒防止をしていない家具でも置いていたら大変。もう一度家の中を点検しましょう。けがをしないためにはしっかり家具を固定するのはとても重要です。ただ、これとは別に「地面がゆれやすい方向」もあります。活断層と直行する方向にゆれるのです。阪神大震災のとき神戸では東西に伸びる活断層が動き、南北方向に大きくゆれました。逆に南北の活断層がある大阪や京都では東西のゆれが大きくなります。大阪・京都では、ベランダが南向きのマンションはもともと東西にゆれやすいので相乗効果。いっそうゆれやすいと考えてください(ちょっと難しかったでしょうか?)。
ゲスト:京都大学大学院工学研究科建築学専攻教授 林 康裕さん

第556回『歴史と地震のおはなし〜一豊と千代も遭遇した大地震』2006.08.05
天正地震が起きたのは1586年。一豊は京都に出張中で、長浜城にいた千代と一人娘のよねのうち、5歳のよねががれきの下敷きになり亡くなりました。この地震を起こした活断層は岐阜県にある阿寺断層、御母衣断層、そして三重県の養老断層など複数、規模はマグニチュード8くらいだったと言われています。被害も富山から京都・大阪にまで及んでいて、相当大きな地震だったことがわかります。この10年後1596年には、豊臣秀吉がいた伏見城が倒壊する「慶長伏見大地震」が、さらにおよそ10年後の1605年には南海 ・東南海地震が起きていて、現代と同じ「地震の活動期」だったと想像できます。「もし千代さんに地震の知識があったら、賢い女性だったから耐震補強をしていたでしょうね。タイムスリップして教えてあげたいな」と寒川さんは話していました。
※写真のイラストは、寒川さんが描いた自画像と「戦国武将なまず」です。
ゲスト:産業技術総合研究所関西センター 主任研究員 寒川 旭さん

第555回『知られざる地震観測の現場』2006.07.29
大きな地震のあとには、たいてい余震が起きます。この余震が地面の中を伝わるとき、地震の波がレントゲンのような役目をしてくれるんです。つまりCTスキャンのように地下の構造がわかるというわけ。データを集めていけば、「岩盤が弱くなっている場所」がわかり、地震を起こしそうな断層がどれかも将来わかるかもしれません。ただ、このような観測はできるだけ直後に始めたいのが研究者の本音。被災した人の土地に地震計を設置させてもらうため、飯尾さんたちも頭を下げて回ります。「将来少しでも被害を減らすためなら」と、大変な中でも快諾してくれる人が近頃は多いといいます。このような地道な観測から、地震の正体を解き明かし、被害を減らす研究が生まれていくのです。
ゲスト:京都大学防災研究所地震予知研究センター 助教授 飯尾 能久さん

第554回『仙台から防災リポート・外国人の防災訓練』2006.07.15
電話ゲスト:1・17リポーターの武山友幸さん

仙台在住の看護師・武山さんに電話をつなぎ仙台市で活発になっている、外国人の防災訓練について聞きました。
訓練は地元留学生が企画し、消防局などの協力を得て行われ、
起震車での地震体験や消火器の使用法などを学びました。
でも一方で仙台ではラジオの多言語放送が少なく、
外国人が災害時に得られる情報源が少ないと言います。
また看護師として障害者とかかわりのある武山さんは
「災害弱者と市民とのコミュニティ作りも大切」と話してくれました。

後半はリスナーからのおたよりを紹介しました。
番組への感想やご意見、いつでもお寄せください!
ゲスト:(電話出演)1・17リポーター 武山友幸さん

第553回『都市と農村をつなぐ震災疎開パッケージ』2006.07.08
「震災疎開パッケージ」は、東京・新宿区にある早稲田商店会の会長、安井さんが発案しました。年間5000円を支払っておけば、災害救助法が発令される規模の災害(地震や津波など)に遭った場合、あらかじめ登録しておいた地域のホテルや旅館などに一定期間、滞在できるもので、1年間で被災しなかった場合は、各地の特産品がプレゼントされます。
安井さんは13年間、商店会会長を務めてきた中で、各地の商店街とのネットワークづくりを積極的に進めてきましたが、「震災疎開パッケージ」をはじめ、震災対策に取り組むことになったのは、阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた、神戸・長田区の大正筋商店街の人たちとの交流がきっかけだったそうです。
ゲスト:衆議院議員、早稲田商店会会長 安井潤一郎さん

第552回『ジャワ島中部地震から1ヶ月 被災地の現状』 2006.07.01
スタッフの1人、吉椿さんは現地に10日間滞在し、被害の大きかったバントゥル県などの被災地を回りました。「復興のためには、被災者が地震の前にどんな暮らしをしていたのか知ることが大事」と、現地ではたくさんの人たちに会い、話を聞いてきたそうです。
※妹尾さん、魚住さんが手に持っているのは「まけないぞう」。阪神・淡路大震災の被災者が、日本全国から届いたタオルをゾウの形に縫い上げて作ったものです。被災地・神戸からのメッセージとして、海外の被災地にも贈られていて、今回、ジャワ島の被災地の子どもたちにも、吉椿さんからプレゼントしたそうです。
ゲスト:CODE(海外災害援助市民センター) 吉椿雅道さん

第551回『災害時の強い味方・緊急警報放送とは』2006.06.24
緊急警報放送とは、津波警報や避難指示、東海地震の警戒宣言など緊急にお伝えしなければならない災害情報が出たときに流れます。この放送を専用の受信機で受けると、テレビやラジオのスイッチが自動で入る仕組みになっています。ただ、受信機の種類が少ないのが難点。今年4月に始まった「ワンセグ」(携帯電話の画面でデジタルテレビが見られるサービス)に組み合わせて、すぐに情報が見られるようにしてはどうか、など検討が進められています。でもみなさんからは、阪神大震災の時にも「おなじみの声がラジオから聞こえてきて落ち着くことができた」という声を数多く寄せていただきました。災害の時にはやはりAMラジオ。生活に必要な情報をお送りするよう努力しますので、ぜひポケットラジオを1台常備してくださいね。
ゲスト:毎日放送メディア開発局 長井展光 専任部長

第550回『野球中継のため17時30分からの放送』2006.06.17
今週は「防災Q&A」のコーナーに寄せられたみなさんからの質問に答えていただく予定でした。京都大学の林教授は午後3時すぎからMBSでスタンバイ。図を見なくても理解できるようにどう説明しようか?と妹尾さん、魚住さんと念入りに打ち合わせをしていたのです。
ところが番組時間が13分しかなくなり、「説明が中途半端になる」と決断、日を改めてもう一度お伝えすることになりました。「地震のとき、建物のゆれやすい方向があるの?」という質問をお寄せくださったリスナーのみなさん、次回に期待してください。
ゲスト:京都大学大学院工学研究科建築学専攻 教授 林 康裕さん

第549回『ジャワ島中部地震 被災地の現状』2006.06.10
この日は帰国に向け、ジャカルタに移動した直後でした。冨岡さんは被害が最も大きかったとされるバントゥール地区で負傷者を治療。病院には患者があふれ、太ももや足首、背骨を骨折している重傷者が多かったといいます。初日には2000人の患者をたった2人の現地人医師で治療した病院も。ただ、十分に砂などを洗い流せず止血や縫合を行ったため、化膿している患者も多かったということです。冨岡さんのあとには別のチームがおよそ2週間の予定で現地に入ります。

※ デーゲームの季節は、妹尾さんと魚住さんは中継が終わるのを待ちながら、いつもと違うγスタジオでスタンバイしています。
ゲスト:(電話出演)兵庫県災害医療センター医師 冨岡正雄さん

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