第568回『震災11年と記憶の風化』2006.11.04
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白木さんは阪神大震災で21歳だった長男の健介さんを亡くしました。その後は心を閉ざし「長いトンネルの中にいるようだった」という4年間を送っていましたが、99年震災の慰霊碑を回る活動「震災モニュメント交流ウォーク」に参加。初めてほかの人々の死に目が向くようになったといいます。 やがてNPO法人「阪神淡路大震災1.17希望の灯り」(通称HANDS)の設立メンバーとなり、震災遺族はもちろん、事件や事故の遺族とも交流していきました。 ところが今年4月頃から、神戸にある「慰霊と復興のモニュメント」に吸殻や弁当の残りが散らかされることが増えてきました。「震災犠牲者の名前が刻まれたこの空間が、訪れる人にとってどれだけ大切な場所か知らないからではないか」。そう考えた白木さんは、慰霊碑の重要性を伝える活動に力を注いでいます。
※HANDSでは現在、「レバノンの子どもたちに、あなたやあなたの家族がもらってうれしいものを送ってください」と呼びかけています。 お問い合わせはHANDS事務局 TEL078−595−2800へ。 留守番電話の場合はメッセージを残してください。折り返しHANDSメンバーが連絡します。
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ゲスト:震災遺族でNPO法人HANDS理事 白木 利周さん
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