第638回『防災リポート』2008.04.28
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鈴木隆太さんは新潟県長岡市を拠点に高齢者のボランティア活動を続けています。地震の後、仮設住宅から1人また1人と生活再建をしていく過程で、ようやく仲間を作った高齢者が閉じこもりがちになりました。神戸でもあった問題です。鈴木さんがかかわったある高齢女性は、寂しさから外に出て歩けなくなってしまいました。鈴木さんはなんとか連れ出そうと「山菜採り」を企画。何度も誘って連れ出すことに成功しました。すると・・・山に入った女性は「車を降りてみたい」と自分から言い出し、なんとすたすた歩き始めたのです。 一方の寺倉智浩さんは、常備消防署がない能勢町の消防団に導入された最新型の消防車についてリポートしました。消防団は、行政の消防署とは違い、普段仕事を持っている人たちがボランティアで参加するものです。導入されたのはエンジンカッターやAEDが搭載され、レスキューができるような機材が備えられた消防車です。「これを使って大勢の命を救うことができる」と寺倉さんも決意を新たにしていました。被災者や一般の人を守っているのは、こんな市井の人々なのです。
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電話出演:CODE海外災害援助市民センター 鈴木 隆太さんと1・17リポーターで大阪府能勢町消防団
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