第736回『災害に被災した文化財を守る』2010.08.16
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地震や水害で被災した文化財を救出し、応急処置や保存修復などの支援活動を続けている「国立民族学博物館」の日高真吾准教授にスタジオに来ていただきました。 15年前の阪神淡路大震災から本格化したとされるその支援活動は、昨今の自然災害の増加とともに需要の声は高まる一方で、修復作業の苦労話などを伺いました。 (河本光正アナ) 今回のテーマは被災文化財。被災した一般家庭から、実は貴重な文化財が数多く見つかっている、という話を伺いました。 ただ、ゲストの日高真吾さんは、「残念なのは、救えない文化財の方が圧倒的に多いこと」と話していました。この動き、専門家だけでなく、ボランティアも手法を学んで手伝いだしているとの事。貴重な史料を救う活動は、今後広がっていきそうです。
(番組内で紹介できなかった企画展について) 「歴史と文化を救う〜阪神淡路大震災からはじまった被災文化財の支援」 場所:国立民族学博物館(吹田市千里万博公園10-1) 開館時間:10:00〜17:00(水曜日休館) 期間:9月28日まで 電話:06‐6876‐2151
【写真】 昨年の佐用町水害で被害を受けた民家から、古い民具を救出する様子(日高真吾さん提供)
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国立民族学博物館 文化資源研究センター准教授 日高真吾さん
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