JR東西線『北新地』駅を出て徒歩3分。
都会の中心にひっそりと佇む、本格割烹料理店「割鮮 入たに」さんにお邪魔しています。
今回は、店主の入谷 元基(いりたに・げんき)さんに
【粕汁】についての秘密のテクニックをお聞きしました!
【割鮮 入たに 粕汁】の秘密のテクニック その①
「酒粕は、石川県の日本酒・菊姫の大吟醸の酒粕を使い、
カツオ昆布ダシ、白味噌と共に合わせる!」
▼肝心な酒粕は、石川県の日本酒、菊姫の大吟醸を使用!
すごく上品な味わいで、口当たりもなめらかなんだとか。
▼昆布は利尻昆布、カツオ節は枕崎産のもの。
カツオ節を入れた後にダシをこすのですが、その際は無理に絞ることはしません。
自然にこされたダシだけを使用することで、ダシに雑味が入らないんです。
▼白味噌と酒粕とカツオ昆布だしの割合は1:1:8。
【割鮮 入たに 粕汁】の秘密のテクニック その②
「具は、ブリのアラ・大根・ニンジン・うす揚げ・コンニャクを使い、
それぞれ別に下ごしらえしておく!」
▼ブリのアラは食べやすいサイズにたたき切ってから、塩をあてて、30分ほど寝かせます。
こうすることで余分な水分や、臭いのもとが出てきます。
これをサッと湯通しして霜降りにしていきます。
▼大根は米のとぎ汁を使い、1時間ほど下茹でします。
とぎ汁の成分で大根が柔らかく仕上がり、白く炊きあがる効果があるんだとか!
▼コンニャクは下仁田こんにゃく。
こんにゃくの表面がざらついていた方が味が入りやすいので、スプーンで先に切り分けます。
独特の匂いが少しあるので、軽く湯通しするのも忘れずに!
【割鮮 入たに 粕汁】の秘密のテクニック その③
「炊き方は、全ての具を同じタイミングで入れて、
30 分ほど沸騰させないように炊いて、最後に塩で味を調える!」
▼具材の硬さに関わらず、全ての具を同じタイミングで入れるのがポイント!
▼完成の合図として、少しトロミが増してきます!
トロミのおかげで、最初はバラバラだった味にまとまりが出てきます。
▼30分コトコト炊いてお椀に移し、ネギとゆずの皮をおろしたら完成!
では、いただきまーす!
▼ブリの脂と酒粕の相性がぴったり!
▼大根は最初にダシの旨味が出てくるが、中心まで噛むと大根本来の旨味も登場!
▼最初は酒粕の味が来て、鰹節のコク、最後に昆布の甘味がやってきます。
その後にまた酒粕の味がやってきて・・・まさに旨味の無限ループです!
★割鮮 入たに(かっせん いりたに)
場 所:大阪市北区曽根崎新地1-8-6 山忠ビル1号館1F
電 話:080-3867-1232
営 業:[火~土]12:00~14:00 / 17:30~翌1:00 ※完全予約制
定休日:日・祝
店 主:入谷 元基(いりたに・げんき)さん
HP:https://ke8w700.gorp.jp/