京都市営地下鉄『東山』駅から徒歩15分。
平安神宮の隣、岡崎通りの中で70 年以上愛されている老舗
「京うどん生蕎麦 おかきた」にお邪魔しています。
店名の通り、京うどん・生蕎麦の上品な味わいに定評があります。
しかし、そんな麺類に引けを取らない美味しさを誇るのが『丼もの』です!
ということで今回は、【他人丼】に関する3つの秘密のテクニックを
店主の北村正樹さんにお聞きしました!
【京うどん生蕎麦 おかきた 他人丼】の秘密のテクニック その1
「牛肉はロースを使い、カツオ昆布ダシに醤油ベースの甘辛いタレを合わせて、さっと煮る!」
まず使用する牛肉は、和牛のロース肉。
1人前につきスライス2枚分(およそ90g)、だいたい3分の1程度に切っていきます。
4種類の鰹節と天然利尻昆布を使ったカツオ昆布ダシに、
濃口醤油・みりん・ザラメを配合したタレを鍋に入れて合わせます。
そこにカットしたお肉を投入し、火を入れていきます。
ダシを沸騰させる前にお肉を入れることで、ダシにお肉の旨味が広がります!
【京うどん生蕎麦 おかきた 他人丼】の秘密のテクニック その2
「牛肉に火が通ったら、九条ネギを加え、 すぐに取り出してご飯の上に盛り付ける!」
牛肉に火が通ったら、京都の名産・九条ネギを鍋に投入していきます!
しばらくするとネギにも火が通り、少ししなっとしてきました。
するとここで、牛肉とネギだけが取り出され、一足早くご飯の上に!
この後の盛り付けの都合上、先に牛肉とネギをご飯に乗せていた方が
丼の見た目が良くなるんだそう。
最後のテクニックは、一体どんな展開が待っているのでしょうか?
【京うどん生蕎麦 おかきた 他人丼】の秘密のテクニック その3
「牛肉を引き上げた後のダシは沸騰させ、
水溶き片栗粉を合わせた溶き卵を、回し入れて仕上げる!」
最後は卵2個に、水溶き片栗粉を合わせてかき混ぜていきます。
この水溶き片栗粉こそが、卵がフワフワに仕上がるコツなんです。
かき混ぜ終えたら、沸騰させたダシに上から卵を回し入れていきます。
おたまで円を描くように2~3回ほど回していけば...ふわふわ卵とじの出来上がりです!
卵とじを、牛肉とネギが待つ丼の上に乗せていきます。
あっという間に牛肉とネギは見えなくなり、辺り一面を綺麗な黄色に染め上げました。
先に具を丼に乗せることで、このような他にはない見た目に仕上がるんです!
唯一無二の「おかきた」の他人丼が、今ここに見参しました!
卵とじにお箸を入れてみると、するすると中に入り込んでいきます。
卵は温かくてふわふわで、甘みとコクが絶妙なバランスで感じられます!
そして、卵に負けない和牛本来の甘み!ダシの旨味も染み込んで深い味わいとなっています。
和牛と一緒に潜む、九条ネギのシャキシャキ食感もアクセントとなり、
他人同士を上手く繋いでくれています。
また最後に卵とじでコーティングしているため、中の熱が逃げにくいのも嬉しいポイントです。
他人同士だからこそ出せる美味しさを、ぜひ一度ご賞味あれ!
★京うどん生蕎麦 おかきた
場 所:京都市左京区岡崎南御所町 34
電 話:075-771-4831
営 業:11:00~17:00
定休日:毎週火曜日・水曜日
H P:http://www.kyoto-okakita.com/
店 主:3代目・北村正樹さん