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『手に汗びっしょり!初めてのおでかけ〜宇治田原町立田原小学校の巻〜』
私は、11月8日(土)に加藤アナ、中村アナ、上田アナと共に、初めて「おでかけ朗読」に行ってきました。京都府宇治田原町立田原小学校の1年生から6年生までの児童とPTAの方、学校の先生など、およそ100人を前にしての朗読でした。
学校に着くと、まるで「お寺に来たのかな?」と思う程大きな門が、まず、私たちを迎えてくれました。実はこの場所、明治初期の小学校、いわゆる、寺子屋があった由緒ある場所なのです。私は、この門が当時の形のまま、きれいに残されている事に驚きました。
校内も、廊下や幕板に町の貴重な材木であるヒノキが使われていたり、宇治の特産品の茶畑と柿の木がタイルに大きく描かれていたり、この学校が、いかに、地域を大切にしているかがうかがえました。
教室に入ると、歓迎のメッセージが黒板いっぱいに書かれていて、とても感激しました。
私は、加藤アナ、上田アナと3人で『あらしのよるに』『あるはれたひに』(木村裕一・作/講談社)を朗読しました。
日頃はカメラやラジオの向こうにいる人にニュースを伝えているので、大勢の人を前にして朗読するのは初めて。しかも、最前列に座っている子供達との距離は50センチしかありません。「手が汗でびっしょりになっている事や、足が震えている事が子供達にばれたらどうしよう。」と、ドキドキしました。
そして、朗読がスタート。静かにお話しを聞いてくれる子もいれば、友達の靴下を引っ張っている子もいて、子供達の反応は素直です。どうすれば、子供達みんなをお話に引き付ける事が出来るのか?朗読の難しさが身にしみました。
1番盛り上がったのは、上田アナが朗読した『これはのみのぴこ』(谷川俊太郎・作/サンリード)です。このお話しは、1ページめくるごとに1行ずつ文章が増えていき、最終的に15行がつながった1つの文章になります。1ページを一息で読むのが大変な作品ですが、上田アナは子供達の応援に励まされながら読み進めていきました。そして、最後の15行の1文を、息が切れそうになりながらも、一息で読みきった時には、子供達も驚いて拍手喝采でした。
小学3年生の女の子にも挑戦してもらいました。この絵本は、学級文庫にもあり、人気の作品。一息で読むのは無理にしても、文章を全部覚えていて、本を見ずに最後まで上手に読んでくれたのはすごいと思いました。一点だけを見つめ、文章を一生懸命、思い出しながら話す姿がとても可愛らしかったです。挑戦してくれてありがとう。
おしまいには、お母さん達の手作りの花束や宇治茶のお土産までいただきました。私のつたない朗読を聞いていただき本当にありがとうございました。
今回の経験を大切にして、これからも、どんどん「おでかけ朗読」にも参加したいと思います。
【その他の朗読作品】
・「しりとりのだいすきなおうさま」
(作:中村翔子/すずき出版 中村アナが朗読)
・「へんしんトンネル」(作:あきやまただし/金の星社 加藤アナが朗読)
・「まほうのマフラー」(作:あまんきみこ/偕成社 中村アナが朗読)
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