|
『充実の2時間!八木アナ 〜高石市立清高小学校の巻』
完璧な秋の青空。長袖の上から触れる風が、心地いい朝でした。
校舎に足を踏み入れると、いきなり男の子2人が全速力で私たちの前を駆けて行きました。
「廊下は走るなって言ったでしょう〜!」と言う先生に、「すみません〜!!」と、遠くで応える2人。微笑ましくも、懐かしい「学校の風景」が、そこにはありました。
会場は校内の図書室。まず2時間目。1年生68人が集まってくれましたが、月曜日の朝ということもあって、あくびが止まらない子も。そこで「ぽんぽん山の月」(作:あまんきみこ/文研出版)を朗読する私は、絵を見せながら、できるだけ一人一人と目が合うようにゆっくり読んでいくことにしました。すると途中から、「お母さんがおらへん」「大きな月だ〜」などの反応があり、その後はみんな静かに絵と朗読に集中。穏やかなテンポで進むお話なので、眠くならないか心配でしたが、最後まできちんと聞いてくれました。
最近のおでかけ朗読では大人気の「へんしんトンネル」(作・絵:あきやまただし/金の星社)では、やはりみんなノリノリ!朗読した後に、加藤アナと一緒に変身させたい言葉をみんなから募ると、男の子が「トンボ!」。「じゃ、やってみよう!トンボトンボトンボト・・・ボトン、ボトン」と、みんなで物が落ちる真似をする。で、楽しそうに笑う。しばらくは、これの繰り返しでした。そんな中、一人の女の子から提案が。
「あんな〜、こんな風にしてな〜、トンネル作ったらいいねん!」2人1組で手を繋いでトンネルを作り、その中を変身させたい言葉を言いながら、みんなでくぐったら良いというのです。うん、いいアイデアだ!
ほかのみんなも乗り気でしたから、ぜひ先生方、試してみてくださいね!
3時間目は5年生79人に朗読。皆しっかり集中して、私語も一切なし。「大人」でした。
「おばあちゃんがいるといいのにな」(作:松田素子/ポプラ社)は、大好きなおばあさんとのお別れのお話。お母さんの事を思い出し涙した先生もいらっしゃいましたが、子供たちにとっては、まだ少し実感が伴わない様子でした。でも、それぞれの胸の中で何かを感じとってくれたと信じています。
次に朗読したのは「スーホの白い馬」(大塚勇三:再話/福音館書店)。紹介すると、「授業で習ったぞ」の声もあがりました。そう、教科書に載ってるんですよね。でも今回は私がスーホのセリフ部分を、加藤アナがナレーション部分を担当する掛け合い朗読でお送りしました。授業とは一味違う朗読になっていればうれしいのですが‥。
しかし「へんしんトンネル」は癖になる作品です。帰りの電車でも、加藤アナとトンネルに入れる言葉を探してしまいました。「ランプ→プラン」「電線→宣伝」・・・など、ブツブツと。でも、どうしても五文字の文字が見つからないのです。良い言葉を見つけた方が、いらっしゃったら、ぜひ教えて下さいね! |