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縦にめくる絵本 『すっとんだ ちょうべい』に興味津々。 |
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『“感想絵本”のプレゼントに感激! 〜神戸市・灘区絵本教室の巻〜』
梅雨真っ只中の6月下旬、この日は運良くよいお天気に恵まれました。やっぱり、お天気はその日1日の気持ちを左右します。
「今日は楽しく『お出かけ朗読』出来そう♪」。
そんなウキウキ気分で向かった先は、神戸市灘区鶴甲小学校の中にある福祉センター。
そこでいつも絵本づくりの活動をしている、3歳から小学6年生の子どもたちが、きょうの“お客さま”です。
加藤アナと私が小学校に到着すると、教室には早くもみんな集まっていて、準備万端。
「早くおはなし、始まらないかな」とキラキラのおめめをこっちに向けています。
子供の目って本当に純粋で全く曇りがないので、そんな目で見られると、なんだか照れてしまいます。
さあ、簡単に自己紹介と今日の本の紹介をした後、いよいよ朗読の始まりです。
まずは、加藤アナが「すっとんだちょうべい」(文・ひがしおあやこ 絵・梅田俊作 ひかりのくに 刊)を朗読。
この本はちょっと変わっていて、絵が見開き2ページにわたって縦に描かれているため、左右ではなく、上下にめくっていくのです。それだけで、もうみんなの目は釘付け。
天へ地獄へすっとんだ「ちょうべい」に笑ったり、心配そうな顔をしたりと表情豊か。
そして、次の作品は
『へんしんトンネル』(あきやまただし作・絵 金の星社刊)。
この本はちょっとした言葉遊びになっていて、いろんなものが変身してしまう不思議なトンネルの話。
例えば、「時計」がこのトンネルを通ると「毛糸」になってしまい、「ぼたん」が通ると「田んぼ」になっちゃう。みんな、このからくりをいち早く解いて、私が絵本をめくる前に、何に変身するか元気よく答えてくれました。
朗読の後、本には出てこなかったものをみんなでこのトンネルに通してみました。
すると、出るわ出るわ!
「傘をとおしたら坂になる!」「栗をとおすと陸になるよ。」などなど。
想像以上にたくさん言葉が出て、子供の柔軟な頭ってすごいなぁと感心してしまいました。
普段、放送という仕事に携わっていると、取材に行く以外はスタジオの中で…、というのがほとんどなので、生の反応を感じる機会が、実は意外と少ないのです。ともすると、マイクの向こうに大勢の人が耳を傾けているということを忘れてしまいがちです。
だから、お出かけ朗読は双方向の意思疎通が出来る貴重なひととき。
あわただしく仕事をこなしている日々にあって、新鮮な刺激を受けた一日でした。
後日。絵本教室の子どもたちから、当日の感想が届きました。文章だけでなく、絵も描いてくれていて、しかも製本された2冊の絵本になっているのです。さすが、絵本教室!
私たちには、何よりのプレゼントになりました。ありがとうございました! |