第21回おでかけ朗読の報告 | 前の報告 | 最新 |

リスナーの皆さんのリクエストにお答えして、保育所や老人施設、絵本サークルなどにアナウンサーが出前して朗読する「おでかけ朗読」。
21回目は、平成14年10月22日(火)。大阪から電車で1時間あまり三田市立広野幼稚園と隣接する三田市立広野小学校の2ヶ所を関岡と上田たかゆき両アナウンサーが伺いました。
広野幼稚園は上田アナウンサーが、広野小学校は関岡アナウンサーがリポートします。




反応豊かな子供たちに感動!



手話をしながら大きな声で
歌ってくれました



『多くの元気を分けてもらった上田たかゆきアナ
 〜三田市立広野幼稚園の巻〜』



廊下には遠足や運動会で園児たちが笑顔で活躍する写真がずらり。写真どおり、元気いっぱいの子供たちが行儀よく私たちを迎えてくれました。私は、年少の子供たちにこいでたんさんの作品「とんとん とめてくださいな」(福音館書店)を、年長の子供たちには佐々木マキさんの作品「そらとぶテーブル」(福音館書店)を朗読しました。
 私が幼稚園で朗読するのは初めて。絵本を読む前に「どんな動物が好き?」「動物園に行ったことある人!」という質問に「は〜い!!」と、まっすぐ手を上げ口々に元気に答えてくれて圧倒されそう。朗読中もとても素直な反応がかえってきました!
「そらとぶテーブル」では鯨が潮を吹き主人公たちが拍手するシーンでは、子供たちもお話と同じようにぱちぱちと手をたたいてくれ、すっかり絵本の世界に入ってくれました。また、内容の先を予測して「きっと…だよ」と言ったり、笑ったり、怖くなって黙ってしまったり、ほっとしたりと、みんな表情も豊か!その雰囲気に引っ張られ私も楽しく朗読させてもらいました。
 朗読後、年少さんは「のんびりのびのび」、年長さんは「花さき山のうた」をなんと手話も使って元気いっぱい歌ってくれました。それだけではありません。
気に入った絵本のシーンを絵に描いてプレゼントしてくれたのです。言葉ではまだうまく表現できない年齢ですが、絵にひとりひとりの思いが込められていて、「みんなこんな風にお話のシーンを想像してたんだなぁ。」とすっかり感動してしまいした。
広野幼稚園の皆さん、楽しい時間を本当にありがとうござました。

何年ぶりかの給食は
楽しく美味しかった



集中して聴いてくれました

《好奇心いっぱいの瞳に圧倒された関岡アナ
 〜三田市立広野小学校の巻〜》


三田市立広野小学校では、あつかましくも朗読する前に給食をいただきました。
3年生のこどもたちの中に混じって小学生の頃に戻った気分で懐かしい味を堪能しました。
そして、いよいよ朗読です。上田アナは木村裕一さんの作品「風切る翼」(講談社)を、私は、なるみやますみさんの作品「ぽんぽこかみなり」(ひくまの出版)を読みました。
今回、私は、子供たちに絵は見せずに、耳から聴いて頭でお話の情景を想像してもらうことにしました。はじめ、子供たちは、「そんなことできないよ!絵が見たい!」と言っていました。ところが、朗読後にどんな絵が想像できたか感想をきいみたところ、「おじいさんの家が想像できた。外国の家みたいな白い家」や
「ぴかぴか光るおじいさんの頭を想像してちょっと笑ってしまった」「おへそが木になっているところ」などそれぞれ、いろいろなシーンをイメージして発表してくれました。想像する楽しさを少し実感してもらえたようです。
「風切る翼」でも、意見が盛んに飛び交い小学3年生の豊かな感性に驚かされました。
これからも、益々絵本にふれて心の栄養をいっぱい吸収してくださいね。私たちもできるだけ、皆さんのもとへ伺って一緒に栄養を吸収したいです。


【三田市立広野幼稚園から絵の贈り物】

好きな場面をすぐに描いてプレゼントしてくれました

絵本をよんでもらってみているところ(年少・こころちゃん)

「とんとんとめてくださいな」でうさぎさんがきたところ(年 少・たくみくん)

テーブルにのってぺんぎんのところへいったんだよ。(年長・ひ ろやくん)

絵で感想を描いてもらったのは初めてでとても嬉しかったです。
全員の絵が紹介できなくてごめんなさい。
「絵」と「小学生の皆さんの感想文」はアナウンサー室の宝物として大切にします。
素敵なプレゼントをありがとうございました