第8回おでかけ朗読の報告 | 最新 | 次の報告 |

「おはなしの扉」では、リスナーの皆さんのリクエストにお答えして出前朗読も行なっています。
これまで小学校や保育所、絵本サークルなど7カ所でおこなっていま すが、7月2日(日)には第8回として、大八木アナウンサーが大阪・枚方市の知的障害児の家族の会「MARUの会」におでかけしました。
以下は大八木アナのリポートです。


「はじめてのお出かけ」

 はじめてのおつかいならぬ、はじめての「おでかけ朗読」。これまで朗読イベント 「おはなし夢ひろば」には出演したことはありましたが、こちらから出かけていって するのは初体験。いったいどうなるのか楽しみでもあり不安でもありました。
 今回、ご応募いただいたのは知的障害児の家族の会「MARUの会」に入っていらっしゃるお母さん。当日、会場のラポール枚方にはお子さん、ご家族を含む、メンバ ー約40人が集まりました。

 私は知的障害のある子供たちと触れ合ったことがなく、どんな反応が返ってくるのか、どう接したらいいのかなど当日をむかえるまで色々と戸惑いがあったのですが、 中でも一番悩んだのは作品でした。色々考えた末に、わかりやすくておもしろい2作品を選びました。ひとつは「あのときすきになったよ」(教育画劇・作:薫くみこ) 。小学生の女の子2人のおもしろいエピソードをまじえた胸のきゅんとくる友情のおはなし。そしてもう一つは「しりとりなサイ」(理論社・作:佐々木マキ)。頭がよくて、とても勇気のある女の子とちょっととぼけたサイがしりとりの対決をする作品で、これは加藤アナウンサーと掛け合いで朗読しました。

 心配していた子供たちの反応ですが、じっとお話に耳を傾けている子、声を出したり手を叩いて喜ぶ子とそれぞれ思い思いに楽しんでいてくれているようでした。ある子なんかは私のひざに乗ったり、頬を触ったりしながら聴いてくれていました。また 、朗読以外にも手遊びやしりとりをしたりと、とてもリラックスした感じであっという間に時間が過ぎました。
 結果的に子供たちに乗せられて、思っていたような不安や緊張はいつのまにか消えていました。今回の体験はリスナーの皆さんとの小さな接点ですが、私にとって大変貴重なものになりました。またいつか「おでかけ」できたらと思います。
なお、今回の模様は8月27日の「おはなしの扉」で報告をします。お楽しみに!