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大阪市内を流れる木津川に架かる大正橋。そのたもとに、1854年安政南海地震で津波の犠牲となった人々を供養し、被害の恐ろしさを後世に伝える石碑があります。町内の人たちはこの津波碑を「お地蔵さん」と呼び、石碑の文字が読みやすいように墨を入れて大切に守っています。毎年行われる地蔵盆のお参りを、大正区出身の妹尾さんが取材しました。
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地蔵盆の「お地蔵さん」として地域で大切にされている南海地震の津波記碑。浪速区幸町の、大正橋のたもとにあります。 |
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石には1854年の安政南海地震で、 大阪市内にも津波が押し寄せ大勢の人が亡くなったことがびっしり記録されています。 |
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地域の子どもたち。 大人に教えられるままに「まんまんちゃん、あん」と唱えてお参りしていました。 |
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石碑の文字に毎年墨を入れて読みやすくしている 町内会長の増井さん。 自宅には貴重な古文書が数多く保存されています。 |
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増井さんが墨を入れるのは、この古文書のコピーを見ながら。 １時間半から２時間かけても１、２行しか進まないといいます。 |
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昭和３０年代の津波の石碑。 当時はこのあたりに市電が走っていました。 その頃も、地域で大切に守られていたんですね。 |
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