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2002年最後の放送はスタジオを飛び出して、師走の活気に満ちた
甲南本通商店街(神戸市東灘区)からの中継です。
阪神・淡路大震災では55店舗中43店舗が全壊。 しばらくは活気が戻らず、2代目・3代目の若手店主が バザーや住民を巻き込んだお祭りを開いて 商店街の活性化に力を入れてきました。
震災後、様々な経験を乗り越えてきた商店主の方々にお話を聞きました。 ご協力いただいたのは、和菓子の「柳月堂 玉川」、漬物の「阿波屋」、酒の 「浜仲」 「甲南サカヱ屋精肉店」のみなさんです。
和菓子の「柳月堂 玉川」 震災の当日に肝臓ガンの手術を予定していたお父さんがその2ヵ月後に亡くな
り、 家業を継ぐ決意をした筒井伸一郎さん(写真左)。 震災でバラバラになった看板をつなぎ合わせて今も大事に使っています。 店の中には、病魔と戦いながら被災者にぜんざいをふるまうお父さんの写真。
ずっとお店を見守っています。 右から2人目は奥さんの佳子さん。
漬物の「阿波屋」 42年続く漬物屋さんを切り盛りする阿佐幸子さん。 震災で店は全壊しましたが、翌年のクリスマスに再開。
先代のお父さんが野菜から厳選して仕入れ、 店の奥で漬けた新鮮な漬け物が好評です。 お漬物のおいしそうな香りと鮮やかな色に誘われて、放送中も客足は途絶えませんでした。 「甲南サカヱ屋精肉店」 精肉店経営の海崎孝一さんは神戸市内の商店主およそ40人で設立したネットワ
ーク 「やる気ネット・神戸」の会長。 若手商店主みんなで商店街の活性化に力を入れてきました。 この日はギリギリまでお客さんの対応に追われ、 マイクの前に座ったのが出番の10秒前!
にもかかわらず、商店街への熱い思いを、笑いをまじえながら話してくださいま した。
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