ゲスト:弁護士 岡本正さん
東日本大震災では、直後から弁護士たちが被災地に行き、無料の法律相談を行いました。避難所や仮設住宅、電話相談による相談件数は、1年余りで4万件を超えたといいます。そこから浮かび上がったのは、「二重ローン」や「相続」などの問題です。被災した家のローンが残っているために、新たにローンを組んで家を建てることが出来ず、なかなか生活を再建できない人。震災直後の混乱の中で、遺産を相続するか、放棄するかの選択を迫られる遺族。当時の制度では、そうした被災者のニーズにこたえることができませんでした。
そこで、弁護士たちは、法律相談から得られた「被災者の生の声」をデータ・ベース化して、解析し、政府に法改正や制度の新設を働きかけたのです。
今週のネットワーク1・17では、相談事例のデータ・ベース化を行った、岡本正弁護士をゲストに、災害と法律の問題についてうかがいます。