今回のゲストは弁護士の菊地幸夫さんです。「行列のできる法律相談所」「スッキリ」「ゴゴスマ」など様々なテレビ番組で活躍する菊地弁護士ですが、最初に「行列のできる法律相談所」へ出演するまでは、テレビもあまり見ることはなく、番組自体を知らないほどメディアには疎かったようです。それが今では、わかりやすい語り口と優しい人柄でお茶の間の人気者に。
そんな菊地弁護士には、最近多発するSNSの誹謗中傷事件についての話や、裁判員裁判によって司法がどのように変化したのかについて上泉アナがインタビュー。
SNS誹謗中傷問題に関しては、ここ数年で匿名のSNSで誹謗中傷された被害者が、訴えを起こして勝訴したり、示談金を手にするケースも増えています。これまでは、たとえ裁判で訴えが認められ慰謝料をとることができても、金額が著しく少なく弁護士費用だけで赤字になったりするため、泣き寝入りする被害者が多かったのですが、ここ最近では示談金で300万円以上を手にする人も出てきています。これも時代による変化かもしれませんと菊地さんは語ります。
また、裁判員裁判によって、事件の量刑の相場に変化が出てきており、菊地弁護士は「これも国民感情が裁判に反映された結果です」とのこと。
さらに弁護士の問題としては、弁護士は「人と人のコミュニケーション術を専門に学ぶ機会がない」先輩弁護士の仕事ぶりを見ることでコミュニケーションを学ぶだけでなく、「依頼人と言葉で表情で会話することで信頼を勝ち取るコミュニケーションを学ぶこともこれからの弁護士に課題になるかもしれません」ととても優しい表情でおっしゃっていたのが印象的でした。