「介護関係者の体験談」
介護施設の選択肢2 ゲスト:公益社団法人・大阪介護支援専門員協会長の濱田和則さん
公益社団法人・大阪介護支援専門員協会長の濱田和則さんに、リスナーの方からのご相談にのって頂きました。
メールを寄せてくださったのは、ネットで介護情報を探しているときに、この「しあわせ散歩」を見つけってくださったという男性です。母親が亡くなって以来、一人暮らしをしていた父親が、そろそろ在宅で暮らすのは難しくなってきたので、施設入居を考えているのだそうです。この番組のHPで、過去の放送内容を見て、特別養護老人ホームと介護老人保健施設についてはある程度理解してくださったそうですが、実際に施設を見てまわると、知らない施設名が出てきたといいます。
それは「サービス付き高齢者向け住宅」です。「サ高住」と呼ばれ、言葉だけは聞いたことがあっても、その内容までは理解していない人が多いのでは?
リスナーの方は、この「サ高住」を勧められたそうですが、初めての言葉で、よくわからなかったので、教えてほしい、とのこと。濱田さんに早速伺ってみました。
サ高住は、基本は高齢者向けの賃貸住宅なのだそうです。自分が住む部屋を賃貸契約するのです。食事を作ってもらうことも可能です。三食とも提供してもらうこともできますし、中には夕飯だけを頼む、など様々な選択ができる施設もあるそうです。また、相談員がいたり、非常時を知らせるシステムがあったりするところもあります。また、部屋の装備も、小さなキッチンがあったり、お風呂があったりなど様々なのだそうです。つまり、ひとくちに「サ高住」といっても、施設ごとに環境や条件が違います。
あれこれ知らない施設名も登場しますし、それぞれ違うことも、一見、面倒に感じられますが、逆にいえば、様々な施設があるからこそ、自分に合うところを見つけられるのだとも言えます。
在宅介護で頑張り過ぎないで、うまく休むことが長く続けるコツだと濱田さんはおっしゃいます。施設利用を考えるなら、まずは、かかりつけのお医者さんに相談することもできます。医療と介護の連携が進められています。どうぞ気軽に相談するところから始めてみてくださいね。