「怒りっぽい年寄りと言われないために・・・」
どうする?大腸がん手術 ゲスト:奥田準二さん(大阪医科大学付属病院がん医療総合センター特務教授)
大阪医科大学付属病院 がん医療総合センター特務教授 奥田準二さんは、大腸がん腹腔鏡手術の世界的ドクターです。
奥田先生は、腹腔鏡手術を広めてきた方ですが、最近は、より患者の負担を少なくするために、ロボット手術も手掛けています。
また、肛門を取り除く手術を受けて人工肛門をつける患者が多い中、できるだけ肛門を温存する方針で戦略を練るそうです。
そんな奥田さんに「もし、私が大腸がんと診断されたら、どう考えればいいですか?」と尋ねてみました。
奥田さんの答えは、まず、がんは、すぐさま命をとられる病気ではないと認識してほしい、というものでした。だから治療法を選ぶ時間的余裕がある場合が多いというわけです。
もし、肛門はあきらめてください、と医師に告げられても、他のところでは肛門を温存する方法を提示してくれるかもしれません。大切なのは、セカンドオピニオンをとることです。
病名に納得できなくてセカンドオピニオンをとるだけでなく、具体的な治療法まで含めて、もう一つの意見を聞いてみることが重要なんですね。
私もインターネットで、色々な病院を調べてみました。それだけでも病院の目指すところが、ある程度はわかってきます。
さらに大切なポイントを、奥田さんはこう指摘します。「どんなに完璧といわれる医者でも、100%うまくいくことはあり得ません。うまくいかないときに、どんな対応ができる医者かどうか、を見極めてください。」
いざというときに見捨てる人ではなく、最後までしっかりとつきあってくれる人かどうか。技術だけでなく、人間としてのちからだというわけです。
これを見極めるのは、ロボットじゃ無理ですね。私たち患者の側も、そのちからを要求されます。
また、奥田さんも大腸がん検診の重要性を指摘します。わずかな金額で大腸がん検診を受けられる大阪市の制度、利用しなきゃ損ですよ。