作詞家・荒木とよひささん

荒木とよひささん、久しぶりのご出演です。
この度、生誕75周年を記念したアルバム「The Last Poet」が発売されました。
新作も入っていて、シンガーとしての荒木さんの本領を発揮した内容になっています。
これまで、数え切れないくらいの作品を生み出してきた荒木さんですが、日の目を浴びずに忘れられてしまった曲も多いそうで、そういった曲を荒木さんは「迷子になった曲」と表現しています。
あの有名な「四季の歌」も当初は作者不詳で「迷子」になっていたとのエピソードに、野村啓司はビックリ。
曲それぞれに物語があるのだと改めて実感した時間でした。

歌詞は文学か商品か

毎日新聞・特任編集委員の近藤勝重さんが恒例の「こだわり流行歌」で選曲したのは、次の2曲
◎「八月の濡れた砂」石川セリ
◎「ざんげの値打ちもない」北原ミレイ
「八月の・・」は、吉岡オサムさんの作詞で、同じ吉岡さん作詞の「天城越え」に通じる文学性がその歌詞にあると指摘する近藤さん。
「ざんげの値打ちもない」作詞の阿久悠さんは、「歌は商品だ」と言っていたようですが、この歌の歌詞も、まぎれもなく文学だと、近藤さんは、なかにし礼さんの言葉を借りて絶賛。
歌に対しては、色々な捉え方があるでしょうが、こういった名曲の歌詞は、いつまでも心に響き続けます。