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4月13日
■企業の出会いはいつ、どんなきっかけ?
大阪・関西万博には2社で共同出展。
きっかけを北風さんに伺います。
「私は医者で、医学研究をしているのですが、
2004年からAIとITを医学に結びつけようと研究をしていました。
基礎研究で細胞を使った実験研究が多かったのですが、
ビッグデータを解析する研究もしております。
ある時に神戸で講演会がありました。
『AIリアルワールドデータ活用による未来医療とは』というタイトルで講演した際、
そこに板良敷さんが出席されていまして、
懇親会で偶然にも隣同士になり、ディスカッションしました。
そこで話が盛り上がりまして、
一緒に様々なことをやろうという話になりました」。
サラヤ株式会社の板良敷さんはそういう方面に関心を持っていらっしゃったのでしょうか?
「私たちは元々循環器系の装置の開発を手掛けておりまして、
私も昔から北風先生を存じておりました。
講演会でお会いして"このタイミングだ"と思い、
コミュニケーションを取らせていただきました」。
「私たちは万博に出展したいと思ったのですが、
スタートアップ企業なので大きな企業と一緒にやらなければ生き残れないと考えました。
そこでサラヤさんならITもAIもやっているので共同出展をお願いしました」と北風さん。
その申し出を受けた板良敷さんはどうだったのでしょう。
「最初はそういうタイミングを頂けるのですかと驚きもありました。
そこから是非一緒にさせて頂きたいと思いましてスタートしました。
お互いの強みを活かしていくということで、
北風先生のAI診断予測システムと私たちの得意とする特定機器を融合して、
今回の出展を目指すことになりました」。
改めてそれぞれの会社について伺いましょう。
まずはサラヤ株式会社さん。
「1952年に創業しまして、衛生環境健康の3つの事業を柱としています。
事業内容は家庭用及び業務用の洗浄剤や消毒剤など衛生関係を中心としており、
代表的な商品としては『ヤシノミ洗剤』などがあります。
他にも敏感肌用の洗剤『arau』シリーズや、
糖尿病患者さん向けに開発した『ラカント』というカロリーゼロの甘味料もあります。
そしてアルコール消毒剤ですね。
それに付随して健康タイムマシン関係として、
スマートウォッチやアプリの開発、動脈硬化の測定装置の開発なども手掛けています」。
続いて株式会社LAiFさん。
「私は2001年から国立循環器病研究センターに勤務しておりました。
研究して論文を書いたり基礎研究や臨床研究もやっていましたが、
国の機関なので論文を書いても社会実装が難しいのです。
結局、書いた論文は図書館に行って終わりという形になってしまいます。
国立循環器病研究センターを退職した2020年に
研究成果を社会実装するためには会社を作るのが一番だと思いまして会社を作りました。
最近では、医療法人錦秀会とも一緒にやろうとしています。
今は創業者と株式会社LAiFを作って後輩に渡し、
後輩が立ち上げてくれています。
ずっと基礎研究をしていましたが、臨床研究もやって、
AIやITを使ったビッグデータ解析、
スーパーコンピューターを使った仕事を同時にやっていました。
過去のビッグデータを使って機械学習や数学で数式を作り、
その数式にデータを入れると将来どんな病気になるか分かるシステムを作り、
皆さんに役立てようというのがLAiFの製品、パイプラインです」。
■健やかな体をどう作る? 『健康タイムマシン』
このプロジェクトはどうやって生まれたのでしょう。
北風さんに伺います。
「『健康タイムマシン』は板良敷さんのチームとLAiFのチームで月1回ディスカッションして出てきた言葉です。
未来の健康をタイムマシンに乗って見に行く。
見に行って、私はこんな病気とこんな病気とこんな病気になる。
...とすると戻ってきて、その病気にならないように今を変える。
今を変えるという、健康診断みたいなものですね。
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のような感じで健康作りができるのがこの健康タイムマシンのコンセプトです」。
実際に健康タイムマシンのミニチュアをスタジオに持ってきていただきました。
「卵型の形状で、中に入っていただきます。
利用者はタッチパネルで15項目の問診に答えて手首で血管の状態を測ります。
3分の測定後に解析結果が出て北風先生のエンジンを使って、
糖尿病、高血圧、脂質異常症の発症率やリスク要因、予防策までお伝えする予定です。
今回体験型ブースになっていますので、
実際お越しいただいた方はトータルで8分から10分近くはかかるんですが、
未来予測ができるような体験ができます。
リスナーの皆様にぜひ『健康タイムマシン』に乗っていただいて、自分自身の未来を考えるきっかけにしていただきたいなと思っています」と板良敷さん。
■未来人はみんな健康に? トップランナーが目指すもの
万博を通して目指されるものは?
北風さんに伺います。
「『健康タイムマシン』が1つの火付け役になり、
高血圧、糖尿病、高脂血症の3つだけでなく、
癌、心筋梗塞、鬱病になる可能性も示せるシステムを構築しています。
因子も分かるので、それを変えることができます。
最近の流行の言葉ですが『行動変容』。
未来を知って病気になるかもしれないから行動を変える。
例えばタバコがダメだと分かっていても、
大丈夫と思っている人が肺癌になる可能性があると『健康タイムマシン』でわかればタバコをやめる。
行動変容を起こす。
究極は『健康コーチ』を作りたいと思っています。
罹りやすい病気に応じてアドバイスをくれる。
そういうものを開発しようと考えています。
自動的に、無意識に健康になってもらう。
それが医者の目的です。
最終的には医者や病院もいらない。
みんな健康になったら病院はいらないですからね」。
どこでも『健康タイムマシン』が使えるといいですね。
「サラヤとしては、二次利用をどうにかできないかと考えています。
1つは、なんばパークスの上にある、サラヤのレストランに導入したいと考えています。
もう1つは、万博に来れなかった方のために、
健康づくりのきっかけとして健康タイムマシンを持って全国を回りたい。
ご協力いただける企業様、パートナー様、お声掛けいただければ、一緒に全国を回り、
万博を体験できるような場を作りたいです」と板良敷さん。
最後に大阪・関西万博への意気込みをお願いします。
北風さんから。
「『健康タイムマシン』に乗りたい。
皆さんが未来を見に行こうということができればいいなと思います。
医療費の削減も大事ですが、個人の健康、ハピネスにつなげたいと思います」。
そして板良敷さん。
「万博が開幕しました。
これをきっかけに皆さん健康に目を向けていただきながら、
そういう場を作っていけるような企業として発展していきたいなと思っています」。
6月3日から6月9日に大阪ヘルスケアパビリオンのリボーンチャレンジ内での出展となります。
<プレゼント>
サラヤさんからリスナーの皆さんにプレゼントをいただきました。
「 オリジナルマイエコバッグ 」を3人の方にプレゼント!
≪ 宛先 ≫
メール:akarui@mbs1179.com
FAX :06−6809−9090
ハガキ:〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
「 サラヤ株式会社 プレゼント 」係
・当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。
未来の健康状態を見に行って、今を変えていく『健康タイムマシン』。
2社の強力タッグが実現した万博ならではのプロジェクトですね!