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1月26日
今週のゲストは、株式会社ベッセル の長田吉生さん、そして横長俊伸さんです。
■ベッセルといえば工具! プロも愛用する工具の今
スタジオに製品をお持ちいただきました。
まずは長田さんにお話を伺います。
「昨年9月頭に発売になりました『電動スリムラチェット』です。
以前、『電ドラボール』はこの番組でご紹介させていただきましたが、それのラチェットハンドル版ということになります。
通常の手回しで使うラチェットのハンドルとほぼ同じ大きさで、さらにそれが電動します。
以前からもう少し大きな機種やエアで動かす『エアーラチェットレンチ』というものはありましたが、それはどうしてもコードがつきものでした。
取り回しが悪いものだったんですけども今回は充電式です。
従来の『電ドラボール』と同じUSBで充電するタイプ。
充電が済めばどこにでも持ち歩いてお使いいただけます。
車の整備などで車の裏側に回ってもホースや紐が邪魔になりません」。
本体もケースもオシャレなデザインです。
スタジオでは実演もしていただきました。
「相手側はボルトとかナット。
それに合わせたソケットなどを選んでいただきます。
閉めた状態の物だと手でギコギコ回すわけですが、そこを電動で素早く回すことができます。
閉める時も同様です」。
他にもオシャレなドライバーセットなども見せていただきました。
「コンセプトとしては、本当にリビングに置いていただいてもオシャレな感じ。
工具は棚に収納することが多いですが、普通に置いても画になるような工具というコンセプトです」と横長さん。
■日本発の工具の会社が世界へ発信! ものづくりの会社が挑む万博
万博ではどんな形での出展になるのでしょうか?
横長さんに伺います。
「テーマとして『10年後のものづくり』。
10年後はどうなっているんだということです。
色んな問題が出てくるかと思うんです。
人材不足、少子化、 あるいは労働環境の問題。
そんな中、我々工具メーカーとして一体何ができるのかというのがコンセプト。
それを万博の会場では映像でご覧いただこうと思っています。
どういう形で未来の工具が活躍するのか、どういう風に使っていただけるのかを映像で。
これも展示会場ではLEDの壁を立てまして迫力のある映像をお届けできたらと思います。
世界各国の方々がご来場されると思いますので、いいアピールになると思います。
ベッセルの考えを観ていただけたらと思います」。
■工具の未来 ものづくりの未来
デジタル化、ロボット化など工場の中は変化していっています。
ものづくりの未来とは...。
「製造上はやはり自動化、機械化が進むとコストダウンもできないですし、量産化もできない。
ただ現状でも、やはりどうしても機械化できない部分っていうのがあります。
ねじを締めるっていうことにおいても上や横から閉めることは自動化しやすいんですが、斜めから閉めることは安定しにくい。
そういった部分がこれから進むところなのか、やはりまだ人間がするのか。
家庭でもねじを締める作業は少なくなっていっていると思うんです。
そういった環境ですが今回お持ちした工具などを持っておくと便利ですよね。
家庭でもひとつ持っておくといい。
工場はより便利な工具や施工の方法とかもきっと変わってくると思うんです。
天井の取り付け方とか壁の取り付け方とか、もしくは車の製造の仕方も変わってきます。
ねじを使うことが減ったりとか。
そういうことで私たちの作る工具も変わってくるとは思うんですよね。
ただ大事なのは、その新しいことが始まったら、また何か困りごとが起こる。
今までの工具では出来ないから何とかならないかという困り事が聞こえてくると思います。
今まで使っていたものを引き続き使いたいという要望もあると思うんです。
工具がなくなったり全然違うものになるっていうのは本当にずっと先じゃないかなと思っています」。
お客様の困りごとも受け付けておられるそうですね。
「『課題解決サイト』という名前で私どものホームページの方でベッセルの商品、もしくはそれ以外のものでもお客様の困りごとをうまく解決した事例をアップしています。
"ねじが締められない"や"溶接した後の処理について""加工した後のバリの処理"など、私たちが協力してできた事例を掲載しています。
お客様からの問い合わせが週に2、3件来ているんですよね。
そういうご相談に対応しながらより新しいものが開発されたり、もちろん今までのものでそれが解決できたり。
ベッセルのスローガンが"こたえる かなえる"というのですが、その精神でお客様に色々なものを提供してるというところです」と長田さん。
「我々が想像してなかった困り事が意外とあるものです。
それをちゃんとお声を聞いてお応えする。
非常にいい状況だと思っています。
それが新しい工具開発に役立っています。
今回の万博でも多くのお声が聞けると嬉しいですね。
ありがたい話です」と横長さん。
万博に対しての意気込みをお願いしいます。
まずは横長さんから。
「弊社の方のPRもそうですが、やっぱりお越しいただいた方に楽しんでいただければと思っています」。
そして長田さん。
「ぜひ来ていただいて"お、ベッセルすごいな!"と思ってもらえるような展示をいたしますので、ぜひお越しください」。
5月27日から6月2日に大阪ヘルスケアパビリオンのリボーンチャレンジ内での出展となります。
MADE in JAPANの工具の性能、感性をぜひ万博から世界へ発信してもらいたいですね。
世界中の職人さんがベッセルの工具を使う日は近そうです。