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10月13日
9月11日(水)、MBS 1Fちゃぷらステージで開催された『日本一明るい経済電波新聞presents関西元気な会社EXPO』。
大阪・関西万博に深く関わっておられるお三方と『万博×◯◯』というテーマでお話を進めて参りました。
今週はその後半をお届けします。
ご登壇いただいた方々に大阪・関西万博での楽しみをお尋ねしました。
近畿経済産業局 地域経済部 地域連携推進課 総括係長 津田哲史さんから。
「ひとつは大屋根ですね。
あそこを歩いてみたいですね。
私、学生時代に名古屋で開催された『愛・地球博』に行ったんですよ。
当時、マンモスの化石が話題で。
その中で今も目に焼きついているのはイエメンのパビリオンでした。
パビリオンの前でパフォーマンスとしてナイフを振り回していたんです。
イエメンにはナイフの文化があって、14歳を超えたらダガーを持っていいのだとか。
それは私にとって自分の中で予定調和にない出会いだったんですよね。
そこから初めてイエメンがどんな国なんだろうって思って調べたんですよ。
万博って自分が狙って見に行きたい、素晴らしいものもたくさんあると思うんですけれど、予期しない素晴らしいものがたくさん広がっている、溢れ返っているのが万博だと思います。
予定不調和に出会えるのが万博。
SNSが発達しているので隠れた、いいものを発信したがる人がいるんじゃないかなとも思っています。
池田泉州銀行さんの『リボーンチャレンジ』もそうですが、出展することもエポックメイキングな出来事になっていくんじゃないかなと思いますね」。
続いて一般社団法人demoexpo 代表理事 花岡さん。
「会場を視察したことがありまして。
やっぱりリングがとてつもないですね。
ぜひ上に登って1周2kmを走ってみたらいいんじゃないかなと思います。
僕は池田泉州銀行さんのリボーンチャレンジ『GUTSUGUTSU CHALLENGE』のクリエイティブとして参画しています。
大阪ヘルスケアパビリオンの中に、中小企業が1週間展示をするリボーンチャレンジの枠があります。
池田泉州銀行さんの3種の枠がありまして演出、さらに音楽や装飾などの会場デザインにも関わらせていただいています。
僕は『まちごと万博』のプロデュースもしています。
万博へ行ったら、じゃあ、その後はどうすんねん、と。
絶対に街に戻りますよね。
街に戻って、ホテルにチェックインして、荷物置いて、ご飯食べようって。
そうなった時に、やっぱり街がおもろくなっていかないとあかんと。
『まちごと万博』のウェブサイトがありまして、街のパビリオンとしてどんどん登録されています。
そこが当日、どう面白くなっていくのかすごく楽しみですね。
これをきっかけに夜のナイトエコノミーがもっと面白くなったらいいなと思って、今、仕掛けています」。
そして、マッスル株式会社 代表取締役 玉井博文さん。
「万博って全部が楽しいんですよね。
人もモノもコトも全部が楽しいんです。
私の上海万博の経験からすると、その中で1番面白いのは"人"なんです。
世界各国の素晴らしい人が万博に集まってくる。
その人たちと身近に会えるわけですよ。
今は言葉の問題もスマホがあればクリアできる。
さっきイエメンのお話がありましたが、普段イエメンの人たちと会いますか?
でも万博に行くとそんな人がいっぱいいるわけですよ。
上海万博の会場で、ふと見ると着物姿の上品なご婦人が座ってらした。
1時間ぐらい世間話をしたんですが、後で気づいたら、なんと首相夫人だったんですね。
こんな経験があちこちで普通に起こるわけです。
相手が偉いとか偉くないとかそんなことは関係ないんです。
自分の人生にすごく影響を及ぼす人に会うことがあるわけです。
上海万博に出展した際、ラベルをロボットの背中に貼ることがありました。
1枚あたりの値段をつけてスポンサーを募る。
池田泉州銀行さんは有力な取引先と交渉してくださいました。
つまりはF1などのレースと一緒ですよ。
ロボットが企業名を背負って壁を登っているわけです。
その姿がNHKの7時のニュースのトップに出てくるわけですよ。
そうしたらスポンサーさんは、めちゃくちゃ喜んでおられました。
些細なことでも万博会場に行くと大きな出来事になってしまうんです。
これを皆さんに体験してほしいと思いますね。
僕らは普段はちっちゃな世界にいるじゃないですか。
だけど、万博会場へ行くと広く色んなものに会えるんです」。
続いてはアフター大阪関西万博について。
マッスル株式会社の玉井博文さんに伺います。
「 "大阪の財産ってなんですか?"と聞かれたら、1番は"人と人の距離が近いこと"だといつも答えているんです。
例えば東京に外国の人が来られるじゃないですか。
困っていてもなかなか声を掛けにくいんです。
大阪だと"兄ちゃん、どこから来たん?"ってね。
こんなことができる地域、なかなかないんです。
大阪の財産の数々の中でトップだと思っているんです。
私たちからすると普通のことが外から来た人はすごく親しみを感じます。
本当に素晴らしい財産が我々が気づかないとこにあるんです。
それにみんなが気づいてほしいですね」。
続いては一般社団法人demoexpoの花岡さん。
「大阪はとてもポテンシャルが高いですね。
江戸時代なんか大阪の8割ぐらいが商人だったんですよ。
そんな街って大阪しかなくて。
だから自分たちで橋作ったり何でも自分たちでやってきた街なんです。
だから今回の万博も"自分たちでやったらええねん"っていうことだと思いますけどね。
先ほど玉井さんが仰っていたように、人と人の距離が異常に近い(笑)。
万博を機に色んな地方から、海外からお客さんが来ます。
観光地もいいですけども色んなところを見せてあげたら、"また行きたいな"って思える大阪になるんじゃないかなと思います」。
「エキスポ酒場に行って、盛り上がってオープンファクトリーに行くのが、ええ流れですね」と玉井さんもニッコリ。
近畿経済産業局の津田哲史さんからはこんなお話も。
「実はこれまでに関西のオープンファクトリーが集まるイベントや全国のオープンファクトリーが集まるイベントをやらせてもらったことがありました。
2年前にナレッジキャピタルさんのワークショップや物販、トークセッションなどをさせてもらいました。
プチ万博をそこでやれば、みんな意識が変わるんじゃないかなと。
そうすると主催された方も、来られたお客さんもすごい楽しかったそうで、翌年、ナレッジキャピタルさんは全国のオープンファクトリーを集めたんです。
またそれがすごい集客でした。
今年も10月19日にナレッジキャピタルで、今回、万博に出展するオープンファクトリーの方が集合して、『こたつ会議』というセッションイベントが開催されます。
これもテーマの中に『面白い』というワードがあるんですよ。
この"面白いからやってみよう"ってのはすごく重要だと思います。
面白いからイノベーションを起こすと言ってしまうと皆さんしんどいと思うんですよね。
でも"一歩踏み出そう"だったら多分できる。
100人が一歩踏み出したら100歩。
集まって一歩を踏み出すっていうのがやっぱり重要なのかなと思います。
MBSさんも何かやっていただければ...(笑)」。
最後に改めて皆さんが万博に期待されることを伺います。
「ひとりひとりが盛り上げるっていうことですかね。
できることから盛り上げていければ。
メディアがネガティブな情報を流すこともあるかもしれないけども、知り合いに"万博おもろいんやで"と伝えてあげることが1番大事かなと思います」と花岡さん。
続いては玉井さん。
「1970年に万博。
あの時は6500万人ぐらいの人が集まったんです。
それが終わってから何が起こったか...日本の高度成長です。
1900年代の終わり頃は"Japan as Number One"というところまで。
ところが、それからずっと30年間停滞するんですね。
上海でやった万博もそうですけど、あれを機に中国はものすごい高度成長の波に乗ったんですね。
今度の万博もそんな引き金になってほしい。
この停滞感からみんなが脱出する。
特に若い人は、はしゃぎ回って、俺らの未来を作るんやという気持ちでね、万博に行ってほしいですね」。
近畿経済産業局の津田哲史さん。
「正直に言うと"万博を使い倒してほしい"。
多分、万博を言い訳に何かができるチャンスってもうないと思うんですよ。
人が集まってできることもないかもしれないし、チャレンジすることができるのも今しかないかもしれない。
いっぱいチャレンジをすることが当たり前になってほしいのが1番の期待です。
そして、万博が終わった後に新しい人間関係ができている。
私と花岡さんも普段の仕事をしているだけじゃおそらく出会わないふたりが普通に仲良く喋っています。
これは万博があったから繋がれたことだと思っています。
万博があったからこんな今の話ができるよねって2050年ぐらいの時に笑いながらお酒を飲めたら幸せだなと思っています。
万博だから、という言い訳を最後まで楽しんでいきたいなと思いますね」。
いよいよくるぞ、万博!