2024年

9月 8日

MADE in JAPANが来る 日本発の化粧品は世界へ

今週のゲストは、株式会社北尾化粧品部のマーケティング営業部 久我幸弘さんです。

まず気になるのが社名に"部"という文字が。
「私の曾祖父が『北尾化粧品部』を創業しました。
創業当時の1919年、曽祖父が造幣局で働いてまして、その当時に化粧品の下地で白く塗るという文化がありました。
その白く塗る粉で公害問題になったそうです。
何かしら解決できないかということで、生野区の北尾財閥がまず国から依頼を受けて、そこから曽祖父が北尾財閥に造幣局から出向という形で行ったのが最初のきっかけなんです」

現在はどのような化粧品を取り扱っておられるのでしょうか。
「今、メインの商材はネイルですね。
このネイルの商品って少し変わっていまして、皆さんがお使いの商品は塗って乾かすのに20分ぐらいかかるポリッシュのネイルが多いと思います。
その間、少し匂いもありますし、どこか壁にポンって当たっちゃうと欠けてしまうこともあります。
私たちの商品は塗ってもらってLEDライトを使ってもらえば25秒で固まります。
しかも5日から1週間後にペリっと剥がすことができる商品。
オフするときもアセトン入りの除光液を使わなくていいので爪にも優しいです。
小さなお子さんを見ている間、ネイルが乾く20分も待っていられませんが、この商品だったら大体5分あればできます」。

さらなる商品も。
「『KITAO MATCHA』という創業100年を記念して作った商品があります。
京都・宇治のオーガニック抹茶を配合したスキンケアのブランドです。
飲んでいいものは体にもいいという発想です。
抹茶は抗酸化作用が強くて肌自体を守るという、原料としてはいいものなので、そこに着目して抹茶を配合したプロダクトを作りました。
私たちの会社はアメリカにもありまして、今回はこの商品を日本だけじゃなくて世界の人に使ってほしいという思いがありましたので、英語のパッケージに。
英語圏の方々がわかりやすいようにアメリカでパッケージを作りました。
海外の人も抹茶をちゃんと"MATCHA"って言ってくれるんですよ
抹茶が体にいいということも知ってくれているので伝わりやすいですね」。

抹茶は外国で一般的にどんな認識をされているのでしょう。
「2週間前にアメリカに行っていました。
スーパーマーケットにちゃんと抹茶の商品があるんですよね。
例えば抹茶味のプロテインだとか、あと抹茶の粉末が入った飲み物などが陳列されています。
それがちょっと意識の高い方へ向けては、ローカルのスーパーマーケットにも置いてあります。
皆さん、飲んで体にいいものだっていう認識はあると改めて思いました。
アメリカの展示会でも抹茶のプロダクトは他になかったので、今のところあまり競合さんもいないかな...っていう。
日本では私たちの公式のECサイトで購入いただくことができます」。

他にも自社ブランドが。
「代表的な商品で『コスモテラピー』のクレンジングバームという商品があります。
一部の生協さんでも販売いただいていて、年間で販売数2位の実績があります。
クレンジングのバームなんですが、"とろけるバーム"と呼んでいまして、人の肌に反応して少しずつ溶けてくるんです。
最初は少し硬い剤形なんですが肌に馴染ませるとメイクを落としながら、かつ肌に馴染んでくれます。
そのまま伸ばすとマッサージ効果も期待できます。
クレンジングバームの成分で毛穴のケア、温感作用も入っているのでマッサージすればするほど気持ちいいような、そんな商品になっています」。
クレンジングだけじゃなくて洗顔の作用も入れていますので、これ1個使えばクレンジングと洗顔が1つで完結します。
最後、水洗いしていただいて、そこから化粧水という普段の流れでケアしていただきます」。

OEMもされています。
「お客様のものづくりをお手伝いさせていただきます。
例えば松川さんがブランドを作りたいとなった時に、私たちの会社に来ていただいてどんな商品が作りたいのかをヒアリング。
思い描いていらっしゃる商品を作ってお納めするという形ですね。
そのOEMを主としてブランドを展開し、海外事業もという形ですね」。

実際に自社のブランドだけで何種類ぐらいあるのですか?
「自社だけでおよそ20ブランド。
ネイルのカラーだけでも150種類あります。
合わせると200種類ぐらいはありますね。

『KITAO MATCHA』をはじめユニークな商品を開発されています。
どのようにして商品が生まれるのでしょう。
「元々は社内で開発するっていう流れでした。
私たちは今、アメリカとイタリア、ヨーロッパの展示会にも出ていまして。
大体アメリカのトレンドが3年〜5年後に日本に来るっていう流れがあります。
まずはそこで現地調査をした上で次は日本の化粧品としてどう売れるかを考えます。
発想の起点はそこに置いています。
まつ毛エクステ、マツエク。
LEDで固めるマツエクっていうのがアメリカで5年前ぐらいから流行っていたんです。
今そこの会社さんと一緒にやらせていただいて、日本でもそのマツエクのブランドを展開しています。
日本も流行り出したのはちょうど去年ぐらい。
数えると 4年ぐらいで日本も流行り出したので、やっぱりアメリカから3〜5年後に流行ると感じました」。

この『KITAO MATCHA』もそのサイクルに沿って生まれてきた?
「5年前に韓国の化粧品がすごく流行っていたんですよ。
アメリカは5年前で、今、日本で流行っていますよね。
化粧品は流れがあるので2、3年経つとトレンドが終わるんですよ。
次何が来るかって聞いていると"MADE in JAPANが来る"と。
それに着目して私たちの抹茶プロダクツを発売するのと一緒に商社として日本の化粧品でいいものを私たちが日本のメーカーさんと交渉して、アメリカに届けるっていうビジネスも展開しています。
それがすごく、うまくいっていますね。

会社の歴史は次週に続く...。

<プレゼント>
今回、久我さんからリスナーのみなさまへプレゼントを頂いております。
「  コスモテラピーのクレンジングバーム 」を3人の方にプレゼント!
≪ 宛先 ≫
※ メール :  akarui@mbs1179.com
※ FAX  : 06−6809−9090
※ ハガキ :  〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
       「  株式会社北尾化粧品部 プレゼント 」係
・当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

大変な歴史を持っていらっしゃる会社です。
日本はもとより広く海外にも展開されています。
MADE in JAPAN化粧品ブームの火付け役になりそうですね!