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6月11日
今週のゲストは株式会社ディエスジャパンの代表取締役社長 北條陽子さん。
女性社長さんは久しぶりの登場です。
どんなお仕事をされているのでしょうか?
「東大阪で39年前に創業しました。
グループ会社を合わせて5社。
メインの事業としましてはレーザープリンターの中にあるトナーカートリッジをリサイクルした商品を自社で製造していまして、それを全国展開する営業会社を別会社で持っています。メインはリサイクルトナーですが、ジャンル問わずお仕事をさせていただいています。
中小企業様から官公庁までお取引先があるのですが、プリンターの周辺にはデスクがあったりコピー紙があったりしますよね。
だからオフィスにあるものはなんでも販売しますといったスタイルで仕事をしています。
自社で物流倉庫を持っていまして、ワンストップで出来るビジネスモデルを確立しています。
自社で製造して自社の物流倉庫で保管して、自社のドライバーが直接お届けする。
もし不具合があれば自社で対応します。
その手の届く感じがお客様に喜んでいただいています」。
お客さんはどのような会社が?
「全国で7万社近い会社のお取り引きがあります。
どこの企業様にもプリンターがありますよね。
どこでいくらで買っておられるか、うちならこんなサービスが...と飛び込み営業をしたり。
昭和のスタイルです」。
プリンターやリサイクルトナーの現在は?
「レーザープリンターが世に出て30年ほど。
当然プリンターをメーカーが作ってトナーもメーカーが作る。
リサイクルトナーは使い回しをしますので、環境にやさしいものです。
しかし、リサイクルトナーのイメージは安かろう、でもちょっと悪かろう...。
環境に配慮いただいているお客様の中に価格重視のお客様もおられます。
そういったところでリサイクルトナー国内全体のシェアが2割ちょっとです。
リサイクルトナーを普及する協会もあるのですが、安かろう...のイメージが強いのかもしれません。
今の会社を引き継いだ私の命題としては、本当の商品の良さを自分の代で作りたいですね」。
オフィスにまつわることでいうと照明や防犯カメラも。
「私は9年前に入社しました。
リサイクルトナーを中心とした仕事ですが、お取引している会社がこんなにもある。他に売れるものあるのに...と思いまして。
会社の30周年というタイミングでソリューション事業部を立ち上げまして、手始めにパソコンを売り始めました。
それに加えてお取引先様にどんなものが売れているかリサーチ。
うちでできそうだったら、紹介してくださいと積み上げて行きました。
環境に配慮した製品を販売している企業ですので、パソコンの中古品も販売して、そうなるとプリンターの中古販売も必然的。
使っていくと壊れることもありますよね。
壊れたら買い換えるのではなくて、直せるのならば直しませんか...?
...ということで、修理事業も始めて、徐々に広げていきました」。
環境に配慮した会社。
「入社した時に先輩社員の方々にも助けられ、気づけば拠点と売り上げができていた会社でした。
今後、見えている課題としてはペーパーレス。
これからそういった課題に向かう訳ですが、社長に就任したときに企業理念などを考えることがありました。
それを外部からも"明るくて勢いがある"と云われていたうちの社員の皆さんと考えました。
この社員の皆さん達が生き生きと過ごせる会社にしたい。
そんな想いからできたのが"人のチカラ"。
これをテーマにして心地よい共生社会の実現に向かいたいと思いました」。
さらに"人のチカラ"から繋がったことが。
「自社だけでなく東大阪の地域のことをやっていかなければいけないと漠然と思っていた時に、今年、J3に昇格したサッカーチーム・FC大阪さんをご紹介いただきました。
せっかくだから応援しに行こうと会場にいくとFC大阪さんを応援しているスポンサーの皆さんもおられるわけです。
その中で重度障害者施設『ノーサイド』の中西さんと出会いました。
出会った当時のFC大阪はJ3の下位カテゴリーのJFL時代。
試合を盛り上げるために屋根のない暑い球場で水を撒いていたのが中西さんでした。
改めて紹介していただいてお話を聞きました。
実際に花園ラグビー場に『ひとつなぎカフェ』をされていて地域貢献の必要性を強く仰っています。
障害者施設をされているということで地域と民間とみんなで課題解決に取り組んでおられます。
私たちも障害を持つ人を雇用していることもありますし、サッカーも応援したい。
そこで『ノーサイド』がされている障害を持つ方々のサッカー観戦を手伝わせて欲しいと社員がボランティアスタッフとして動きました。
遠方からも社員が来てくれたりしましたね」。
グループ全体で正社員は350人、パートさんも合わせると500人。
全国展開されています。
会社の歴史は次週に続く...。
プリンターのリサイクルトナーのお話から地元サッカーチームのサポート、そして障害者支援まで。
地球にも地域にもやさしい企業さんですね。