2023年

6月 4日

音楽活動から家業へ 続けるというモチベーション

今週のゲストは先週に引き続き、コムラ産業株式会社の専務取締役 小村太郎さん。

改めて歴史を伺っていきましょう。
「うちの父親が個人で始めたのが46年前、今年は47周年です。
法人になってからは30年ほどです。
小さなガレージから始まりました。
私が小さい頃、それを見て何やってんねんと思ってました(笑)。
物心ついた頃はそのガレージが2つ、3つになっていました。
製品は熱処理をしないといけないんで熱源があったり。
床が油まみれでね。
作れば売れる時代でしたね。
小学生の時に手伝っていました。
子どもながらにコレをするかも...という将来の仕事像はありましたね。
めっちゃイヤやなぁって(笑)」。

ここに辿り着くまでは?
「就職という就職はしてないんです。
音楽をやっていた時代がありました。
音楽の仕事で地方を回って演奏をしていました。
仕事柄、波がありまして、お金になったりならなかったり。
音楽活動をしながら30歳になったら何をしてても家に帰らないといけないとは思っていました。
母親にはそんなことを伝えていました。
父親とは当時、あまり仲が良くなかったんで伝えてなかったんですよね。
今もまだ『SPIDER CABINETS』というバンドをしています。
40歳を超えたメンバーでバンドを続けながら仕事もして。
しつこくやっていると何かあるんじゃないかって。
音楽を続けてなかったら仕事も頑張れないんじゃないですかね。
しつこく続けているから頑張れることもあると思います」。

30歳まで音楽、そして会社へ。
「今年12年目です。
入社当時、父とはケンカでしたね。
父が作った会社で社会貢献をしていて、利益のある会社を続けないといけない。
それが当たり前だから父親とはバチバチありましたよね。 叩き上げの父、バブルも見てきた彼が信じて続けた仕事と会社。
作ったのは父ですので尊重しないといけないと思います。
私は道路整備のような感じですね、進みやすいようにする。先輩の職人さんが働きやすい環境を作る。
先輩の方々に敬意がありますね」。

これからのビジョンは?
「色んな趣味を持っている方が居られると思います。
例えばプラモデル作りでもそうです。
自分の趣味を大きくする、遊びの延長で続けることができる仕事もあります。
若い世代に町工場の良さ、職人の良さを伝えることですね」。

まさに伸びて縮んで柔軟なバネのよう。
若いものづくり世代は繋がっていきます。

竹原編集長のひとこと

音楽をするモチベーションが仕事に繋がっておられますね。
ものづくりのスタイルも次世代に継承されていってます。