2023年

1月15日

多くの事業から"五方よし"を目指す

先週に引き続き、ゲストはシューワ株式会社の代表取締役 矢野秀和さん。
今週は改めて会社の歴史を伺っていきましょう。
「弊社の会長であり、私の父が創業者です。
昭和50年ぐらいから堺市でスーパーマーケットを経営していました。
南大阪では指折りのお米の販売数でした。
当時はオイルショックの後でして、お客さんは冬場に油を確保ために灯油の販売店などによく行っておられてスーパーへのお客さんが減ってきていました。
それならば、とスーパーでも灯油販売を始めたのが今に繋がっています。
スーパーの業務も忙しい中、酒屋さんのようにご依頼があればすぐに駆けつけるというわけにもいきませんでした。
そこで曜日とエリアを決めて今の原型である巡回販売を始めました。
車にお米を積んだりイチゴを積んだりして売っていましたね。
移動コンビニに近い感じです。
昭和63年に大手のスーパーの出店がありました。
その影響で経営が傾いたことがありました。
ちょうど高校3年の頃です。
元々のスーパーに就職するつもりだったのですが、その大手スーパーにうちのスーパーが吸収合併。
そこに就職することになりました」。

スーパーに就職してからのストーリーは...。
「秋口になってくるとお客様から灯油を売ってくれと電話がかかってくるわけです。
でも合併で業務の内容が変わってしまいましたので動けないのです。
当時の社長に灯油の販売をお願いしたこともありました。
そうすると"灯油じゃ飯は食えん。そんなことをするから会社がダメになるんだ"と厳しい言葉もありました。
うちの会長であり、父は当時の店舗を離れられないということで、私と友人と独立してタンクローリー2台で灯油販売を始めました。 18歳のスタートでした。
社名は私の秀和(ひでかず)を読み方を変えて"シューワ"としました」。

2代目にして創業者的なポジション。
創業後はいかがでしたか?
「日本で初めて灯油の巡回販売でお客様はどんどん増えましたね。
車の後ろからお客様に手を振っていただいて、車を止めると実は廃品回収者と間違われていたり(笑)。
シューワ石油という名前でしたので、当時"昭和シェル石油"と似ていて、お客様にニセモノかと言われたり(笑)。
安く販売すると水が混じってるんちゃうかと言われたり。
色々とありましたが、それから現在まで35年ご愛顧いただいています」。

2台から始まったタンクローリーが300台にまで。
「名前が広まったのはMBSラジオ『ありがとう浜村淳です』だったんです。
ラジオCMをしまして、そこから一気に知名度と安心感も上がりました。
京都、神戸にも浸透しました」。

灯油というと時代によって価格が変動、シーズン商品でもあります。
会社としてのバランスはどうお考えですか?
「夏場の事業をいかに増やしていくか。
エアコン、人材派遣、水、BCP事業まで幅広くさせてもらっていますが、夏場を制するものが冬を制すると思っています。 マス目を埋めるように事業を考えています。 この経営方針は現会長の父の教えもあります。 経営幹部と話し合いながらどういう形にすればお客様に喜んでいただけるか考えています」。 経済誌『エラベル』では2024年版の上位8%の関西優良企業に選ばれています。 「393万社の中の8%に選んでいただきました。 喜ばしいことです。 私たちの事業はマンパワーです。 総スタッフ880人の頑張りによってこうやって選んでいただけたと思っています。 商売人の心得の"三方よし"に加えて お客様、地域社会、取引先、従業員、会社の"五方よし"と思っています。 必要とされる会社になっていきたいですね」。 これからのビジョンは? 「水と空気と安全はタダなんて言われていましたが、一寸先は闇。 インターネットなど技術が進む中でも人がものを届けるのは無くならないだろうと思っています。 その中でニッチオンリーワン企業になろうと思っています。 重いものを思いやりを持って届ける事業にしたいです。 全従業員の物心両面の幸福の実現という部分を1丁目1番地と考えて、 現在115億円となった会社の中で従業員が思い切り暴れられるような企業でありたいです。 その結果、お客様から"ありがとう"を頂戴できればいいですね」。

<プレゼント>
矢野さんからリスナーのみなさまへプレゼントを頂いております。
「 富士山の天然水(500ml 24本入りケース) 」を5人の方にプレゼント!
≪ 宛先 ≫
メール:akarui@mbs1179.com
FAX :06−6809−9090
ハガキ:〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
「  シューワ プレゼント 」係
*当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

熱いお人柄。心のこもったありがとうの経営。
たくさんの"ありがとう"がきっと世の中を美しくしますね。