2022年

6月12日

ひとつの枠に収まらないTRY精神

今週のゲストは菱岡工業株式会社の代表取締役 岡田亜紀さん。
まずはお仕事の内容から伺っていきましょう。
「メインのお取り引き先が三菱電機さんで協力会社です。
和歌山県にある三菱電機さんの工場は業務用の空調機と冷凍機を製造されていまして、弊社はその中の制御機器やハーネス加工、板金加工を中心に手がけています。
その他、開発設計や試作にも取り組んでいます」。

会社のHPには元気な社員の皆さんの姿が。
「制服がオーバーオールだったりします。
私もみんなと同じ作業着姿ですね。
私は3代目で新社屋を立ち上げたのは3年半前。
その時にタイミングよく作業着も一新しました。
先代の父も工場の暗い雰囲気が嫌だということでピンクやブルーの作業着だったんです。
もうその商品がなくなってきてオシャレなものを探してるところにジーンズのLeeさんが作業着を出しておられました。
自分が着るのもオシャレな方がいいし若い社員に向けても。
この作業着が着たいから来ましたという社員もいます」。

会社のキーワードは「TRY!」。
「社是にも書いているのですが、私自身 "打つ手は無限"という言葉を大事にしています。
諦めた時点で失敗です。
諦めなければいつか叶えられる。
人生は頂上のない山登りです。
失敗してもTRYしていこうという思いを共有してもらっています」

新しいことにも多角的にTRYしておられます。
「最近のことでいうと『企業主導型保育事業 わっしょい保育園』ですね。
私自身、もともと幼稚園教諭でした。
保育科の大学に行っていまして、保育資格も取得することができました。
私がたまたま行った実習先が小学一年生から成人ぐらいの障害のある方がいらっしゃいました。
軽度から介助が必要な重度までの方々、個性も特性もあります。
ふと考えると親御さんが先立たれる可能性もある。
そうなった時にどうやって自立していくのか...と思いました。
でも学生の私にはできることが限られていました...」

そんなことを思いながら地元の幼稚園に就職。
「障害のある方との関わりは減ってしまったのですが、心のどこかにずっと残っていました。
先代が亡くなって菱岡工業で仕事をすることになってから和歌山大学の支援学校の先生が学生たちの作業実習先を探していると聞きました。
お役に立てればという思いでお受けしました。
現在も弊社には障害を持つ方が15人ほどおられます。
もう少し手を差し伸べてあげるともっと活躍の場が広がると思いまして、『就労継続支援事業A型 特定非営利活動法人 ジョイ・コム』も立ち上げました。
色んな仕事にTRYできる環境や夢を叶えたいという想いから職種を広げてきました」。

さらには食の分野にも。
「将来、やりたいこと、夢があります。
そこを目指すには飲食、サービス業にも携わっておきたかったんです。
地元の支援学校の学校運営協議会の委員をしていまして、支援学校の中に職場体験をする学校があってパン作りをしている子たちがいました。
その中でパン屋さんで働きたい子や飲食店で働きたい子の声がありました。
パン屋さんでいうと個人店が多いでしょうし、障害のある子たちの受け入れはなかなか難しいかもしれない。
"じゃあ...ちっちゃいカフェでもやるか!"と(笑)。
カフェだったらスイーツがないなぁと思いまして。
色々と試行錯誤をしていた中、私がある会合に参加したんです。
チョコレートファウンテンがありましてね。
参加されているネクタイ姿の方々がチョコを美味しそうに召し上がっていたんです。
和歌山はフルーツ王国だしそれを使ってチョコレートフォンデュのお店はできないか、と。
そうすると東京で第一線のショコラティエの方とご縁をいただきました。
そのショコラティエの方が仰るんです。
"チョコレートは失敗したらまた溶かしてやり直したらいいやん" と。
和歌山発信のチョコレート専門店をやろうと思いまして、『和歌山発 チョコレート専門店 toco*towa(トコトワ)』が生まれました。
板金の硬い板から柔らかいチョコレートまで色々と作っています(笑)」。

会社の歴史は次週に続く...。

<プレゼント>
岡田さんからリスナーのみなさまへプレゼントを頂いております。
「 toco*towa おもてなしBOX 」を5人の方にプレゼント!
≪ 宛先 ≫
メール: akarui@mbs1179.com
FAX: 06−6809−9090
ハガキ:〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
「  菱岡工業 プレゼント 」係
*当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

柔軟な発想と「TRY!」の精神で多角的にお仕事をされています。
"やってみる"っていいですね!