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4月 3日
今週のゲストは株式会社With The Worldの代表取締役社長 五十嵐駿太さん。
池田泉州銀行の新規制、独創性に溢れた企業や企業家を応援する『第22回ニュービジネス助成金』の大賞を受賞さた企業です。
どんなビジネスが大賞に選ばれたのでしょうか。
「日本と海外の学校・教育機関をオンラインで繋いで両国の社会問題をディスカッションする授業を提供しています。
このモデルが今回の受賞となりました。
SDGsを中学高校で学ぶことが多く、海外の同年代はどう捉えていて、学んでいるか。
それならば聞いてみよう、さらに英語の勉強にもなっていいよね、というところが授業で取り入れられています。
具体的に中学や高校では『環境問題』『ジェンダー』『教育・貧困』。
この3つに関心があるようです」。
すでに60ヵ国410校と提携。
最初はどうやって始められたのでしょう。
「学生時代に海外をバックパックで周っていました。
その当時からこういったビジネスをやりたいと考えていまして、現地の学校と繋がりを構築していました。
海外の校長先生も"おもしろいコだね"とすぐに覚えてくださって、とんとん拍子に進みました。
学校関係者さんと意外と簡単にお会いできたんですよね。
もてなしてくださるところもありました。
特に印象的だったのはインドネシア。
日本のアニメと漫画に関心を持っていまして、部活動の中で日本語を研究していたり。
私のビジネスの話をすると"これはぜひ繋がりたい""一番に電話をしてくれ"という校長先生がいらっしゃいましてすぐに連絡しました」。
素晴らしい行動力ですね。
「夢を語るのは無料だと思うんです。
思いついたことは伝えようと思っています。
私は忘れてしまうこともあると思うんですが、伝えた方々は覚えてくださっていて、それがいつチャンスにつながるかわかりません。
思いついたことは口にする。
これを習慣化しています。
語ることで実現に向かう。
言葉にすると日々の行動にもつながると思います」。
実際のオンラインの国際交流ですが、スムーズに進むのでしょうか?
「これまで5000人以上の子どもたちをオンラインで海外と繋げました。
その中で日本の中高生の8割が英語に自信がないということでした。
オンラインでつながるにしても発言をしてもらいたかったので、小グループに分けていくんです。
そこに大学生のアシスタントが入りまして、言語などサポートをして成り立たせていきます。
大学生も留学などで培った英語力が未来を担う子どもたちの役に立つことでやりがいを感じますし、子どもたちにとっても憧れの存在としてロールモデルになります。
話す内容のテーマも学生たちが選びます。
海外の同年代の子どもたちも日本の子どもたちとつながることが喜びだったりします。
国は違えど共通点が『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』、あと女の子はK-POPだったりしますね」。
ビジネスの中でご苦労されたことは?
「2018年に創業しました。
その頃は学校にWi-FiやICT環境が整ってなかったりしました。
海外に自由に行けた時代でしたのでオンラインに力を入れていませんでした。
その点では苦労したかもしれません。
私自身フィリピンに行って五感で感じたものが将来の夢に繋がりました。
その海外へ行く前にハードルを下げる意味でオンラインは良いのではと思っていました。
このコロナ禍になってオンラインの良さを知っていただけるきっかけになりましたね。
異文化交流をオンラインで事前にしておいて現地に行った時にハグから始まる。
考えていたソリューションを現地の仲間と...そうなればいいなと思いますね」。
会社の歴史は次週に続く...。
新しい国際交流、文化交流のスタイルですね。
これからのグローバルな展開が楽しみです!