2021年

6月27日

リビルドで車の修理からゴルフカート製造まで

今週のゲストは有限会社大光サービスの山田真雄会長。
竹原さんに以前取材されたことのある企業さん。
このコロナ禍で除菌や抗菌関連のお仕事もされているそうですが、改めてお仕事のことを伺っていきましょう。
もともとは自動車整備に関わるお仕事なんだとか。
「整備そのものは外注さんにお任せしています。
本業が"リビルド"というものです。
おかげさまで売り上げを伸ばしています。
このコロナ禍で売り上げが落ちるかと思ったのですが、車を長くお使いになるので、10%強、売り上げが伸びました」。

改めてリビルドとは?
「リビルドとは、再構築する、再建する、といった意味ですね。
車の部品を再建します。
例えば車を電気関係の修理に出すとします。
そうすると修理屋さんは交換するだけなんですよね。
電気知識は別で必要。
そうすると修理屋さんが街の電気屋さんにさらに修理に出すといった流れになります。
ところが車の性能がアップして修理を請け負ってくれるところが少なくなってきた。
我々の場合は大量生産するので、部品のお問い合わせの95%"ある"と答えます。
常にすぐ全国に発送できるよう準備をしているんです。
在庫管理は大変ですね」。
部品はメーカーによって様々。
15年前ぐらいの車だったりするとさらにパーツが様々。
フォークリフト、ディーゼル発電機や船舶などまで広げると膨大な数になるのだとか。
多くの車両から使えるパーツを取り出し再建し、次へつなげる。
これがリビルドなのです。

およそ45年も前に車のリサイクルからスタートしたこのお仕事。
現在ではゴルフカートのリサイクルも。
「ゴルフカートは元々エンジンで動いていたものです。
三洋電機さんがゴルフカートを作っておられたのですが時代と共に廃車になってきました。
現在はそのボディだけ使って、そこにプリウスの廃車になったモーターを付けます。
電気カートに生まれ変わらせるわけです。
改造する部分本体そのものは大きくないのでモーターはそのまま使えます。
プリウスの廃車をどうするかというものがトヨタさんの課題でした。
プリウスは100万キロ走れる性能があるんですから、そのモーターを利用しない手はないですよね。
部品が豊田通商から送られてきてゴルフカートに。
修理、整備、電気系統の知識があるからこそ出来る仕事です」。

会社の歴史は次週に続く...。

竹原編集長のひとこと

まだちゃんと使えるものをしっかりと使う。
日本の技術、丁寧な仕事、そして豊富な知識がなせる技ですね。