2021年

4月25日

壁を乗り越える、ものづくりと研究力

今週のゲストは先週に引き続き株式会社ZIDO 代表取締役CEO 安井真人さん。
池田泉州銀行の2020年度イノベーション研究開発助成金の大賞を受賞された企業です。
超解像顕微鏡の自動化で解析するシステムも変わるという研究の世界について伺いました。

研究のスタートはどんなところからなのでしょう?
「もともとは名古屋大学でマイクロマシンの研究をしていました。
眼球に入れて眼球の手術をしようというものです。
そこから細胞を学ぼうと思いまして、大阪大学で博士課程からバイオの研究をしています」。

子どもの頃から研究がお好きだったのでしょうか?
「小さい頃から機械は好きでしたね。
高校からは極端で数学と物理以外は適当だったように思います(笑)。
医学部も考えたんですが国語が足を引っ張ってましたね。
大学の時にはコンピューターの動く仕組みが気になって自分で組み立てたり。
自分で組み上げることで理解できました。

会社は2年ほど前に設立。
理化学研究所を辞めてこちらの方向に。
お辞めになる時に止められたりしなかったのでしょうか?
「上田先生がとてもいい先生で"好きにしたらいいよ"と。
会社を設立してから請求書とか見積もりなどしたことがなかったので大変でしたね。
バイオに行った時もそうでしたが、新しいところに行ってもなんとかする能力はあるみたいです。創業当時、仕事はソフトウェア開発が得意だったのでそちらの仕事をしていました」。

これから製品をどういった方向に進めていかれるのでしょうか?
「まずは国内でサポートができる体制を作ってそこからアメリカや中国へ売り込んで。
現在はユーザーさんが満足するまで改善を繰り返す段階なんです。
次はいろんな研究室に行って売り込んでいく。
とりあえずは日本でと考えていますね。
研究者の中でも新しいものが好きという方が多いです。
大手企業ではなく、研究者は決済者が1人なので。
そういった意味では有用で気に入っていただけると話がスムーズかと思います。

これからのビジョンは?
「研究しているとほとんどが壁なんです。
その壁は乗り越えられるだろうと思って頑張っています。
これからはZIDO=自動、ITとものづくりを合わせていきたいですね。
技術と製品を伸ばしていきたいです。
まずは現在、チームとして人が少ないので一緒にお仕事ができる方はぜひお問い合わせください!」

竹原編集長のひとこと

「なんとする力」は先を見据えないとでないと思います。
ビジョンがあるからその力が出るんでしょうね。