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4月11日
株式会社データグリッド 代表取締役CEO 岡田侑貴さん
池田泉州銀行の2020年度のニュービジネス助成金の大賞を受賞された企業です。
先週は開発されたデジタルヒューマンのお話を伺いました。
改めて会社のお話を伺っていきましょう
「大学ではAIの領域を研究していました。
学びの中でコンピューターが創造性を持つことに感動しまして、これを世の中の役に立てたいと思ったのがきっかけです。
10年、15年したら世の中を大きく変えるのではと思いましたね。
実は大学は4年の前期で中退しておりまして...親にも先生にも色々と言われましたね。
でも卒業までに会社を作りたくて。
人も雇い出していたので、研究をしてしまうと会社ができない状況でした。
企業したのは2017年、22、3歳のときに起業しました」。
学生時代の起業は資金など苦しい面があったのでは?
「銀行さんからお金をお借りしました。
それがないと今の会社はないですね。
会社を作って1年目は投資家の方からの援助があったり、将来性にかけてくれた方々の想いに支えていただきました。
支えでいうと私がいた研究室にいた方々4、5名入社してもらいました。
いろんな大学から少しずつメンバーが集まってきた会社です。
京都大学の中にオフィスがあって研究活動するにはとても良い環境ですね」
社内の人間関係はいかがでしょう?
「私自身が会社の中で年下なんです。
30代が多いですし、1番上が40代。
基本、私がペコペコしてますね(笑)。
社内では"岡田くん"と呼ばれていて相手は"さん"で。
席はドアを入ってすぐのところにいます。
奥にいて偉そうに見えたら嫌だなぁと...(笑)。
野球をやっていたこともあるので年上の人はやっぱり年上です。
特にベンチャー企業ですので、勇気を持ってきてくれているみなさんに感謝なんですよね。
大手に勤めることもできる方々がわざわざ来てくれましたから。
なるべくフラットな関係、人と人とは対等にお付き合いをしていきたいと思っています。
社員の研究者、技術者にはこだわりがあって、全部ができるとは限りませんが、なるべく彼らができることをやっていきたいですね」。
現在、社員は15人。
技術者が10人ぐらい、インターンも3、40人ほどおられるのだとか。
将来のビジョンはどう描いていらっしゃいますか?
「万博に向けて意識をしています。
デジタルヒューマンを使ってバーチャル万博をしたいというお話が挙がっています。
リアルでの地理的な制約を超えて貢献できると思います。
バーチャルの中でそのままの姿で歩いているとかアニメ的なデザインなのか、バーチャル万博内の人物に我々の技術を実装できないか考えています」。
バーチャルの世界での新技術や活躍は、リアルな世界での地道な積み重ねの賜物です。
AIが人間の脳に近いことができてきました。
人類を幸せにするツールかもしれませんね。