2020年

10月 4日

物流からLED製造、介護まで 

今週のゲストは株式会社豊興の代表取締役 堀川顕広さん。
どんなお仕事をされている会社なのでしょう。
「前の社名は"豊興運輸倉庫株式会社"といいました。
物流だけにこだわらず色んなことをやっていこうという思いで、現在の社名になりました。
今でもメイン事業は運送業と倉庫業。
入り口から出口まで、物流に関わることは全て。
お預かりしたものに付加価値をつけたり」。

付加価値とは具体的にどういったことですか?
「加工をしたり、詰め合わせをしたり。
検品をしたり、検針器を入れたりといった付帯業務ですね。
幅広く引き受けることができます」。

物流でいうとどんなものを運んでいらっしゃるのでしょうか?
「大阪でいうと衛生商材、千葉の方ではスーパーに入る食品の最終加工、名古屋は車関係、北海道はお薬の最終配送。
九州はインテリア商材が多いですね。
できないことでいうと宅配だけです。
私たちは商業物流に徹しています」。

物流の納品、正確さなど御社ならでは考え、思いなどはありますか?
「メーカーさんなどから荷物をお預かりして、納品先のお客様へ。
その納品のお客さんに喜んでいただいて、そこでファンを作っていこうと思っています。
破損をなくす、ご配送を減らそう、欲しい時に持っていこうなどを徹底的にしていこうと思います。
これがベースにあります。
最終的に私たちの商品はドライバーであり、倉庫の作業員であり仕分けしてくれているスタッフですね」。

お客様からはどんなお声がありますか?
「数年前にどうしても値上げをしなければいけないことがありました。
申し訳なくお客さんにお話をすると"豊興さんだから仕方ないな"と言ってくださいました。
仕事を見てくださっていたということです。
嬉しかったですね」。

自動ラックシステムというものあるそうですね。
「数年前に第二センターとして2200坪の倉庫を建てました。
その1階部分に自走式に棚を全面に貼ったんです。
50mの棚が一斉に動くんです。
100パレットほど載っているのでかなりの重さのものが動くことになります。
当時、日本最大級の規模でした。
棚が動き、そこから荷物を取り出し配送。
配送の指示もコンピューターで管理しています。
これによって配送の信頼につながりましたね」。

物流倉庫のお仕事の他に別のお仕事も...。
「LEDの仕事もしています。
うちのブランドのODM製品です。
工場などに400ワットの水銀燈あるんですが、それに代わるLEDになります。
入れ替えることでおよそ80%もの節電になるんです。
例えば電気代10万円使っていたところが1万数千円で事足りることに。
しかも長持ちしますから」。

このLEDの事業をされるきっかけは?
「2009年ごろですが、うちの会社でもCO2対策をしようと。
対策室も作りました。
様々なプランの中、倉庫は照明器具で。
色んなメーカーのものを試したのですが、いまいちしっくりとこない。
それならば自分たちで作ってみよう、ということになりました。
LEDはチップは5万時間耐久します。
しかし、コンデンサの部分は熱を入れるとそこから劣化していきます。
この二つがマッチングしないんです。
うちのは簡単に電源の部分を簡単に抜き差しできるように作りました。
チップの5万時間の性能を使い切る商品です」。

自社倉庫の様々なシーンで使うことができるLED。
社内でも好評を得て販売へとなりました。
聞けば社長は工業大学で電子工学科卒業。
その経験が活かされました。
他にも協同組合では外国人人材の受け入れの窓口に。
介護関係の人材を育成、展開されています。

会社の歴史は次週に続く...。