2020年

4月26日

企業のトップは親父 家族と呼べる社員熱さに感動

先週はウルトラファインバルブを使った技術の粋、話題の商品『ミラブル』のお話から"赤ボタンと黒ボタン"のお話まで幅広く伺いました。
「三人娘がおりまして、先週お話した肌が弱かったのは三女なんですが、次女も小学2年の時に命の関わる病気をしまして...」と青山会長。
微熱を繰り返した娘さん。
大きな病院で検査をしてみると急性白血病の可能性が...。
心底落ち込んだ状況の時、阪神・淡路大震災のドキュメンタリー番組を見た青山会長。
そこには震災で店も奥様も子どもも全部失ってしまった中華料理屋のご主人の姿に勇気づけられます。
「僕は必死になって働いて、治療の環境を整える。家内は病院へ。
役割分担をしなければいけないと思ったんです。
会社にとっても家族がいる。
社員にとって企業にとってのトップは親父です。
その親父はしっかりしなければいけないと思いました。
あの時に"赤ボタンと黒ボタン"を決めたんです。
それまでは黒ボタンを押しっぱなしだったんですよね」。

株式会社サイエンスの中にはこんな言葉もあるそうです。
「一枚の鱗、一匹の魚。 
サイエンスという魚があって。
その一枚の鱗が自分自身。
イコール、自分自身がサイエンスなんです。
会社がやって欲しいことがあれば自分で変えればいい。
変えたらいいと思うことは自分が変えればいい。
社長であろうと新人であろうと関係がないんです。
社員も家族、社員の家族も家族なんですよ」。

家族という社員さんとはこんなコミュニケーションも。
「年末、忘年会があるんですが、うちは希望の"望年会"。
いろんなルールがありましてね。
12月1日に全国の支店に連絡があって、チームを組んでもらうんです。
それを総務にチームで借りるものなどを申請してもらいます。
家族に楽しんでもらう出し物をしなければいけないんです。
そりゃもう手が込んだ出し物で素晴らしいですよ。
映像を駆使したものだったり、演出が凝っていたり。
実は家族招待旅行は社員が家族にお詫びする機会なんです。
単身赴任で寂しい思いをさせているかもしれない。
お子さんと遊ぶ時間が少なくなっているかもしれない。
こういう機会に会社を見てもらいます」。

この旅行、いつから始まったのことなのでしょう?
「もともとは三人で始まった会社なんです。
第1期だけ赤字でその後はずっと黒字なんです。
最初、その3人で温泉旅行に行って、"会社が大きくなったら社員も家族も全員招待で旅行したいなぁ"と誓い合いました。
それが第4期で実現することができまして。
その時は18人ぐらいでしたね。
その時に宣言しちゃったんですよね"毎年やります!"って(笑)。
去年末は140人ぐらいになりました。
実は去年の望年会で音響システムのトラブルがあって、音が出なかったんです。
あるチームの社員は涙を流して悔しがりましてね...。
しかし、ホテルさんも時間の融通をきいてくれてトラブルが直った。
熱くて懸命で、感動しましたよ」。

社員は家族。
家族の仕事に対する直向きな想いは、きっと胸の赤ボタンのおかげです。

竹原編集長のひとこと

社員さんの力を信じるからこその赤いボタン。
こういう世の中だからこそ、赤いボタンを押しましょう!