2019年

12月 1日

日夜の研究開発で環境保全を目指す

ゲストは株式会社興徳クリーナーの代表取締役・片渕昭人さん。
社名に"クリーナー"とありますね。
「はい、もともとは工場のタンクや排水処理設備を掃除する会社をしていました。
現在はグループ化しまして、興徳クリーナーは産業廃棄物の中間処理ですね。
産業廃棄物を運んで処理することがメインとなっています」。

産業廃棄物の中間処理というとどういったことをされるのでしょうか?
「廃棄物を運ぶことからですね。
運ぶ許可については何でも持っています。
処理する許可としては汚泥、廃酸や廃アルカリなど工場から出てくるものが中心となります。
弊社は廃棄物を扱うということであれば色んなものを扱えます」。

どんなところで処理されているのでしょうか?
「処理施設は2つあります。
汚泥を処理する施設、それと酸、アルカリ、廃油を処理する施設。
汚泥は薬剤を入れて埋め立て所に持って行ったり、酸やアルカリは中和するわけですが、一気に中和できるものもあれば徐々にしていかなければならないものもあります。
うちの施設は少量多品種に合わせた施設となっています」。

多くの種類がある酸の中で何か特徴的なことと言えば?
「処理の中で塩酸が出てたり硝酸が出てきたりそれによって処理法が変わるんですが、酸の中に金属が入っている場合があるんです。
銅やニッケルといったものですね。
殿物の濃度が高ければそれを売却できます。
その中でも金や銀が入っているか...探してるけどなかなかないですね(笑)」。

株式会社興徳クリーナーでは日夜研究がなされているんでしょうね。
「業界の中でも研究開発しているところは多いですね。
私たちはグループとして研究開発していこうと思っています。
テーマはたくさんありまして、銅が入っているからそれを取り出せないか、アルミが入っているから有効利用できないか...などですね。
研究をしている社員がいまして、年に一つは特許を取って欲しいなぁと思っています」。

家庭から排出されるのが一般廃棄物、工場から排出されるのが産業廃棄物。
そして災害から出た災害廃棄物というものも定義されています。
「例えば建設、建て替え、取り壊し、全てで廃棄物が出ているんです。
大阪でも戦後建てられたビルがたくさんありますし、これからも多くの廃棄物が出るんです」。

聞けば私たちの生活に密接に関わっている廃棄物の様々。
自分たちの問題として考えなければなりません。
会社の歴史は次週に続く...。

竹原編集長のひとこと

廃棄物が私たちの生活の一部だということが改めてわかりますね。
社会がより良く潤滑するように努力されています。