2019年

10月 6日

人生をデザインするお手伝い

今週のゲストはARATAKA・STAR・HOLDINGS株式会社のCEO中村祐介さん。
どんなお仕事をされているのでしょう?
「メイン事業は介護事業、保育、医療の事業ですね。
基本的には行政がルールを作ります。
その中で事業を展開しています。
兵庫県尼崎から西に神戸は垂水まで。
エリアごとに途切れることなく私たちの施設があります」。

介護事業、保育、医療と幅広いですね。
「私がもともと理学療法士でして、 病院に勤め、介護施設に勤めていました。
そういった経緯なので会社の最初は訪問看護からスタートしました」。

介護だけでなく保育なども手がけたのはなぜ?
「世の中の歪みをもっとデザインできないかと思いまして。
インテリアのようなデザインもそうなのですが、 考え方のデザインという部分も。
基本的には暮らしなどは自身のデザインをどうするかだと思うんです。
色んな理由があって自分自身でデザインができない人を私たちがお手伝いをしているということです。
人生のデザインとも言えるかもしれませんね」。
取り組みのひとつに"マパの日"が。
「保育の中でひとり親家庭に対しての取り組みとして、 5月の母の日と、6月の父の日を設けずに親に感謝する日として、 ママとパパの間を取った"マパの日"を制定しました。
できる限り多様な方のお手伝いをしたいと思っています。
例えば病児保育もそのひとつ。
お子さんが病気になるとお母さんは付きっ切りでいつもの仕事ができない。
そうすると生産性がなくなる...というような社会の歪みをなくしたいです」。

新しい形を追及されているようにも思います。
「介護らしくないねと言われますね(笑)。
世の中の人がイメージする介護があると思うんです。
それをいかに排除して作っていくか。
例えばデイサービスという仕事を外から見るとどこも大差はありません。
それをパンフレットなどの広告物のデザインが変わる。
そうするとイメージが変わります」。

厳しと云われる業界でこれだけの展開と実績。
人材はどうしているのでしょう?
「賃金のことであったり、環境を良くしたりということに対して本当に取り組んでいます。
決して我々が優れているとは思わないです。
当たり前のことをしていることで人材も付いてくるのではないかと思います」。

会社の決算書を社員の皆さんへ見せているのだとか。
「仕事に対して自分自身もそれだけやっている自負があります。
過大な利益を得ることできる事業ではないですけど、 上振れがある時があります。
それは現場の努力によるものです。
公開することによってより正確にみんなに還元しようというものです。
社員のみんなが売り上げという数字を作れるわけではないと思うんです。
だからこそ会社とスタッフが緩やかに信じあえる関係が大切だと思っています」。

会社の歴史は次週に続く...。

竹原編集長のひとこと

デザインすることで新たなイメージが生まれる。
具体的に動くことでさらにサービスがわかりやすくなりますね。