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9月29日
今週のゲストは先週に引き続き、パック・ミズタニ株式会社 代表取締役社長・水谷博和さん。
オーダーメイドのダンボールから物流、保管まで手がける会社です。
創業から現在に至るまでを伺っていきましょう。
「創業110年(明治42年)からですね。
私は26歳で社長に就任しました。
創業100年の10月に父が急逝しまして。
当時会長である祖父が社長を兼務してくれていたのですが、その年の暮れに会長から"来年から社長"と言われまして...。
まさに背水の陣とはこのことだなと思いましたね。
自問問答をたくさんしましたが引き受けることになりました」。
社員の皆さんの反応はいかがだったのでしょう?
「会長は相談役になり私が社長に。
緊張感といいますか、役員一同引き締まりましたね。
"みんなでやるしかない"という意識が広がったと思います。
ありがたいことに当時、誰一人離職することがありませんでした。
祖父と父の社員とのコミュニケーションが生んだ環境だと思いましたね」。
現社長になられてから新しいことを始めておられます。
そのことに関して社員さんから反対は?
「これからのストーリーを考えました。
今していくことを太くするために違うこともしていく。
役員、幹部に説明します。
それでもわからなければ"やる"と断言します(笑)」。
それでもお若い社長。
ご苦労もあったのでは?
「20代の時は貫禄をつけたいために1歳でも老けて見えたいと思っていましたね(笑)。
父がかけてた眼鏡をかけていました。
もしかしたら父と会話しているように思っていたのかもしれません。
30歳ぐらいになってそれまでの社長歴を振り返ってみて、ふと"若さを出していいんじゃないか"と思いまして。
今は落ち着いて見えると思われるよりも勢いがあると思われたいですね」。
HPはその勢いと若さを表現すべく作成。
なんと3ヶ月で作り上げたそうです。
責任者を「機長」と呼称し、どういう思いで商品を作ろうとしているのか、主役が社員になれる会社を目標とされています。
先代から言い遺された言葉などありましたか?
「弊社の社訓に"過ちは素直に認め再びなさぬように努力せよ"とあります。
子供の頃に食事を父とよく話したのですが、その中で言われたことでもあるんですよね。
何気ない会話の中にヒントがあるのだと思います」。
この先のビジョンはどう見ていらっしゃいますか?
「"上場したい"とか"売り上げが何億"とか思っていた時もあるんです。
でも今は一流の会社になりたいと思います。
お仕事があったら最初に呼んでもらえる
ファーストコールしてもらえる会社になりたいんです。
お客様の頭の中で最初に浮かぶ会社になりたいですね」
戸惑いの中のスタート、そして苦悩。
先代の言葉から今につながる仕事が生まれ続けています。
歴史を守りながら進んでいく。
若さとの葛藤の中、進んで来られたお話は感動的でしたね。