2019年

8月11日

全国に広がる通信工事とものづくり

ゲストは大日通信工業株式会社の代表取締役・吉森直紀さん。
どんなお仕事をされている会社なのでしょう。
「社会システム事業部は国とか自治体のお仕事が多いですね。
中でも高速道路の仕事が多くてETCの設置工事をさせてもらっています。
その他にも衛星通信や航空レーダーも。
通信システム事業は民間のお仕事です。
ビルシステムをはじめ工場のプラントの中の設備システム、空港の設備のシステムに関するお仕事などですね。
うちの創業者は通信工事のデパートを作りたいと言っていました」。

その仕事のエリアは広く全国に。
官庁が取引先など、ある意味安定したお仕事では?
「同時に100現場ほど動いていますから、何があるかわからないんですよね。
事故や不具合があると一気に信用をなくしてしまう可能性もあります。
社長として眠れない日々が続いていますね」。 他にもお仕事があるのだとか。
「大日通信が今期60期を迎えます。
その会社が長男とすれば、大日電子という会社は次男。
35期目の会社です。
電子機器の組み立てをしています。
大日通信のお仕事は期末にお仕事が多いんです。
他の季節に余裕がある。
それならばものづくりをしようということで創業者が一念発起して生まれた会社です。
元々はものづくりに関してはど素人ですから、創業当時はお客さんから「お前らの仕事じゃない」と反対されました。
それでも基板実装をする機械を購入。
その後すぐに携帯電話の売り上げがぐっと伸びてオーダーが増えました。
2ラインが10ラインぐらいになりましたね」

通信工事やものづくり以外のお仕事もあるのだとか。
「無農薬野菜のお店があります。
父親は農家出身で口に入るものはこだわっていました。
最初は従業員さんに食べてもらおうということで始めた野菜づくりですが、徐々に農園の規模が拡大していって、本当に売るほどできまして(笑)。
それならばと販売店になりました」。

社長は就任されてどのぐらいなのでしょう?
「社長に就任して丸3年です。
去年11月に創業者が急逝しました。
前日まで「お前はなっとらん」と怒られてましたから急でしたね。
それから従業員ファーストの会社を作ろうと思っていまして。
社員とは株式会社400万社の中からうちの会社を選んでくれたという奇跡的な出会いです。
居心地のいい会社にしなければいけないと思っています」。

居心地のいい会社を目指して具体的にされていることとは?
「社員との距離を縮めるためにおよそ300人の正社員に誕生日おめでとうメールを送るようにしています。
だいたい1日1人はいますね。
私自身も社員のことをよく知るようにしています。
ほとんどの人から嬉しい返信をもらいますね。
他にも毎週水曜日は若手社員との距離を縮めるべくご飯を食べています。
まだ役職についていない社員たちとの食事会なんですが、お酒が入ってくるとざっくばらんに語ってくれます。
ゴルフチャレンジというのも始めました。
参加の可否をアンケートをして、参加する人を対象に月の初めにくじを引くんです。
その当選者と3ヶ月後にゴルフに行く。
3ヶ月あると練習ができますよね。
本社の屋上にゴルフの練習場所を設置してレッスンプロも呼んでいます。
もちろんレッスンは無料。
しっかりと備えてゴルフに臨んでもらっています」。

福利厚生はもちろん、社員のモチベーションを上げる仕事も会社の仕事。
会社の歴史は次週に続く...。