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6月30日
今週のゲストは株式会社片木アルミニューム製作所の代表取締役社長・片木威さん。
アルミニウムを作っておられる会社ですが、まずはアルミという金属のお話から。
「アルミの鍋、お釜、アルミ缶、車のホイールやサッシ、新幹線や地下鉄の車両など、私たちの生活の身近に使われています。
銅や鉄に比べて軽いですし電気をよく通す。
熱をよく通すし冷やすのにも便利。
リサイクル率が高いので鉄や銅に変わる素材として重宝されています」。
株式会社片木アルミニューム製作所では実際にどんなものを作っておられるのでしょう?
「様々な用途に使用されるアルミコイルや板を製造販売しています。
溶かして伸ばして、コイルや板にしていく。
アルミ缶になったり、鍋などになります。
板の部分を作っています
素材をプレス屋さんに卸しています。
炊飯器の蓋は国内シェアおよそ50%、靴下の留め具も多いですね。
奈良のプレス屋さんが弊社のコイルを買ってプレスして製品に使って下さっています。
弊社は小ロット、早納期が強みです」。
製造拠点は大阪府泉南市と鳥取県大山に。
大山工場はどんな経緯で生まれたのでしょうか?
「私の父の発想なのですが、"アルミという無機質なものを作るから緑が豊かなところで作ろう"というものでした。
父は元々植木を仕事にしたいぐらい植物と自然が好きでした。
大山工場はおよそ3万坪あるのですが、敷地の半分が日本庭園になっています。
『有美園』と書いて"アルミ園"と読みます。
これも父の発案です。
工場を作るより、庭園を作る方に力を入れていました(笑)。
大阪からわざわざ職人を呼んで仕事をしてもらった力作なんですよ」。
『有美園』にはお母様の好みでもあった茶室も併設。
庭園は地元の方に解放されているのだそうです。
他にも地域に貢献されているそうですね。
「この町に必要なものはと考えて、大山中学校の横に武道場を設立しました。
私が剣道をしていたこともあって、そこで"片木杯"という剣道大会を開催しています。
入賞するとアルミでできた盾をプレゼントするんです。
子どもたちの笑顔を見ると嬉しいですよね。
私たちは地域からすると新参者ですから、そういったことをきっかけに会社も知ってもらいたい。
今では剣道大会に出場経験のある子どもが社員になってくれています」。
会社全体で地域と歩む株式会社片木アルミニューム製作所。
地域との寄り添いは美術展なども開催されてるそうです。
「将来の日本を支えるのは子供の笑顔とお年寄りですよ。
ゲートボール、グランドゴルフの大会も開催していまして、たまに参加すると90歳を超えたおばあちゃんに"社長、下手くそやなぁ"って言われます(笑)。
これからも地元に貢献して地元に愛される企業でありたいですね」。
会社の歴史は次週に続く...。
地域貢献という言葉では収まらないぐらいの寄り添い。
素晴らしいですね。
愛される会社が愛される商品を生むと思います。