2019年

4月14日

トータルパッケージで100年企業を目指す

先週に引き続きゲストは株式会社アクト石原 代表取締役社長・石原樹夫さん。
梱包を様々な材料を使って、流通にまでつなげていらっしゃいます。
さらには"人を包む"という発想から仮設トイレの製作も。
今週は改めて会社の歴史を伺っていきます。
「今年で創業で95年です。
創業者は父方の祖父でした。
奈良県の出身で小学生の頃から大阪に働きに出て、醤油屋さん、味噌屋さん、木箱屋さんにも勤めたこともあったそうです。
当時の木箱は今ほど種類がなかったようですね。
液体は木樽に入れて運んでましたし、りんごも木箱に入っていました。
その後、独立して立売堀で創業しました。
当時の立売堀は金属加工などをしていた街でしたので、木箱の需要も高かったそうです」。

その木箱がダンボールに変わるタイミングはいつ頃だったのでしょう?
「昭和33年のことでした。
木箱をお使いのお得意様が木箱からダンボールへと変わった時期です。
そのお得意様が高槻でしたので、そこについていく形で木箱からダンボールを高槻で作り始めました。
それが現在でも大きな基盤です。
当時は大変だったと思います
私の叔父、親父の弟がダンボールを手掛けていました」。

さらにプラスチックは?
「大手の方からの"こういう設備があるからできないか?"というご提案でした。
商社さんが販売したい意向もありまして、包むということでは同じなのでプラスチック素材でも梱包することができました」。

石原社長ですが、お仕事のキャリアでいうと?
「学校にでてすぐにこの世界に飛び込んで就職しました。
今となってはすぐに入って良かったと思っています。
そのひとつは先代からの努力もあって、お客さまに恵まれていること。
1000社近くお客様とお取引させていただいています。
弊社の商品は包むというのが商品ですから、物流、商品が動くところにはどこでも入っていくことができます。
インターネットの通販ではメーカーではないところでもお使いいただいています」。

経営的に厳しい時期などはあったのでしょうか?
「順調にここまで来れたのではないかと思っています。
経営陣の努力もありますが、社員が真面目にコツコツととても頑張ってくれている。
それが大きな力ですね。
リーマンショックの時は流石に売り上げはダウンはしましたけど、なんとか利益は確保できました
時代のニーズに合わせたからこそ乗り越えてこれたのだと思います」。

海外展開はいつからされているのでしょう。
「およそ30年前からです。
シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、香港。
シンガポールとマレーシアは現在閉めましたが、最初のきっかけは大手の会社さんからスタートして、タイではその現地の日系企業200社ほどとお仕事をさせていただいています」。

海外でも驚きの展開。
そこまで仕事を増やす秘訣などはあるのでしょうか?
「気合いと根性でしょう(笑)。
多くのお客さんを作っていくことが社会的使命だと思っています。
お客さんの面倒を解消することが私たちの仕事ですから」。

これからのビジョンを教えてください。
「他の素材でトータルパッケージの提案をできないか探求していきたいです。
そしてもうすぐ創業100年。
今はグループ全部で60数億円。
100年の時には100億の会社にしたいです」。

面倒を解消し笑顔を包み運んでいく。
100年企業へ向けて夢は広がります。

<プレゼント>
株式会社アクト石原からリスナーのみなさまへ
「 折りたたみ式仮設トイレ 」を1人の方にプレゼント!
≪ 宛先 ≫
メール:akarui@mbs1179.com
FAX:06−6809−9090
ハガキ:〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
   「 株式会社アクト石原 プレゼント 」係
   *当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

取引先が1000社、タイでも200社とは驚きです。
これだけ積み上げられるということは洗練された技術とたくさんの信頼と信用があってのことですね。