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3月 3日
先週に引き続きゲストはマルカン酢の代表取締役会長 笹田傳左衞門さん。
三代将軍家光の時代に創業。
次々と挑戦をしている老舗です。
お父様の代から引き継がれている教育や家訓はありますか?
「折に触れていろんな話をしてくれてましたからね。
今でも父の言葉は事業を進める上で響いてきます。
"事業は苦労をする"と言われていました。
父は戦争に遭遇していますので、その言葉に重みがあります。
自分の責任ではなくても何が起こるかわからないということです。
実際にマルカン酢も戦火で消失していますし。
父は若い時に終戦後の復興に尽力しました。
父の果たせなかった夢を託された部分もあります。
私が父の思いを果たす、これが私の大きな原動力になっています」。
そんな思いで仕事に臨む笹田会長。
会社のアメリカでの成功をお父様はどう思っておられたのでしょう。
「亡くなる直前に100万ドルの売り上げを報告したことがあって、とても父が喜んでくれました。
日本人スタッフだけでなく、アメリカ人の有能なスタッフも集まってきてくれていますし」。
やはりアメリカと日本とは違いますか?
「そうですね。
うちの商品はアメリカの6割のスーパーにあります。
カリフォニアなどはほとんどですね。
以前はタンクコンテナを持っていって、向こうで瓶詰めしてました。
でもそれではいけないということで、ジョージア州に第2工場を作りました」。
海外展開としてこれから進んでいくイメージはどうお持ちですか?
「北欧、ロシア、ウクライナは魚を好むんです。
だからそこに需要がある。
しかし、アメリカの資本を急にそこに持って行こうとは思わないんです。
コツコツと着実にやっていきたい。
いっぺんに飛躍しなくていいと思っています。
ただ毎年確実に1%ずつでも積み上げたい。
アメリカ、カナダは圧倒的に安定しているので、身の丈にあった商売をしたいと思っています」。
国内についてはどうお考えですか?
「価値のある商品、指名していただける商品が主眼になってくると思います。
国内の市場が縮小していく中、価値を生み出してそれに挑戦していくことが大切だと思っています。
生酢(きず)を健康のために飲むという、迷信的ではない健康の裏付けも強化していきたいんです」。
昨年に会長に就任されて意気益々盛ん。
"老舗は守りと攻め"と仰るそのまま、マルカン酢は国内外で進撃を続けます。
<プレゼント>
マルカン酢株式会社が"考え得る最高の酢"『酢屋勘三郎』の2本セット(3,000円)を5人の方にプレゼントいたします。
メール:akarui@mbs1179.com
FAX:06−6809−9090
ハガキ:〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
「 マルカン酢 」係
*当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。
海外でもシェアを広げているにも関わらず、
1%ずつでも重ねていくという謙虚さ。
攻めながら守っているということですね。