2018年

9月30日

路地の味を未来へ 受け継がれる大阪の味

ゲストは先週に引き続き和泉食品株式会社の代表取締役社長・南 三津雄さん。
ソースへのこだわりから、大阪のソース文化についてなどお伺いしました。
今週は改めて会社の歴史を伺います。
「私で三代目になります。
物心ついた時からソース屋でしたね。
創始者はかなりヤンチャだったそうで、初代で会社を大きくして初代で潰したそうです(笑)
二代目の私の父は受け継いだ時には借金しかなかったと言っていました。
父はゼロからというよりマイナスからスタートだったみたいですね。
昭和45年に当初の生野区から松原市に移転しました」。

かなりご苦労されたそうですが、どうやって現在にまで?
「とにかく地道に、ですね。
原材料でも国産だと高いから儲けが少ない。
でも美味しさのためには妥協したくない。
砂糖が高い時期も合成甘味料は一切使わない。
商品にはこだわりました」。
実直な仕事が認められ平成8年に株式会社に。
オリーブソースからソースを受け継いだ時期、 材料と混ぜるだけでで美味しいお好み焼きができるミックス粉が乗り出した時期でもあります。

松原の地でおよそ40数年。
どんなスタンスでお仕事をなさっていますか?
「地元に還元したいという気持ちが大きいですね。
松原ブランドという気持ちが高いです。
再来年に工場を新設しますし、 そこでは工場見学もできるようにしたいと思っています。
見学の後、お好み焼きの親子体験ができるようにしたりとか。
お好み焼き・たこ焼き教室も無料で開催しています。
開業される方はある程度、勉強されてからお越しです。
初心者というよりもある程度ステップを踏んだ方が来られる。
そんな方々に向けての教室です。
鉄板は16mmの本格的なもの。
たこ焼きは銅板です。
作り方を広めることで粉もん市場に還元できるかなと思っています。
思えば町内会に必ず一軒お好み焼き屋さんがあったのに、 残念なことに後継者がいなくて路地の味が薄れてきています。
あの味を継承して欲しいなぁと思っています。
僕らは地域があっての会社ですから」。
南社長は少年サッカーの指導員もされているそうで、 フットサルの大会も主催。
地域貢献をされています。

将来のビジョンはどうお考えでしょう?
「社訓に『味に究極はなく、味とともに歩む』とあります。
私としては“お客様は神様”は大前提。
そこに“人は材なり”。
社員が大切ですね。
後継者が問題の中、ありがたいことに我が社は従業員が増えています。
それに社員は作っている商品に誇りを持ってくれている。
これから100年企業目指して頑張りたいと思います」。

大阪の味はお客様と共に。
地域と共に歩み路地の味を守り続けます。

<プレゼント>
和泉食品株式会社からプレゼントをいただいています。
パロマセット(お好みソース・お好み焼きミックス粉)を10人方に!
このセットでおよそ10枚のお好み焼きを楽しめます。

≪ 宛先 ≫
※ メール : akarui@mbs1179.com
※ FAX  : 06−6809−9090
※ ハガキ : 〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
       「 和泉食品プレゼント 」係
*当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

アイデアも大事ですが、コツコツとした積み重ねが素晴らしい結果を生みましたね。
大阪の味、これからも大切にしていただきたいですね。