2018年

9月16日

多角的な目線とアイデアで多くの顧客を第一に

先週に引き続きゲストは株式会社天政松下の代表取締役社長・松下雄哉さん。
既存のカテゴリーには収まらないお漬物が人気です。
創業はいつなのでしょうか?
「明治中期に設立者松下政治郎が天王寺村に住んでいまして、天王寺村の政治郎が通称として天政(てんまさ)さんと呼ばれていました。
大正より屋号としてこの“天政”です」。

現社長はどのような経緯で入社されたのでしょうか?
「私の四歳上に兄がいまして、彼は幼い頃から本が好きで東京で出版業界に就職しました。
数年前に家族会議があったんですが、兄は最終的に本の世界へ。
内心、兄は入社しないと思っていましたから、私が…と覚悟はしていましたけど」。

では、その覚悟をもっていざ就職だったんですね。
「いや…(笑)。
私は中学から音楽をしていまして、高校もバンド三昧。
実は入社する前日までライブがあったんですよ(笑)。
大学の試験中に全国ツアーがあったりして、試験を受けることができなかったこともありました。
ちなみにベースを担当していました」。

その後、会長であるお父様の体調が悪くなったのをきっかけにこの道を進むことになった松下社長。
先代からの引き継ぎはどういったことだったのでしょうか?
「実はほとんどなかったですね。
あれしろこれしろ、はなかったです。
専務時代プラス社長業で大変だったんですが周囲の助けもあって、心底困ったということはありませんでした。
しかし専務から社長へ就任した時に世界は180度変わりました。
もし明日、何かがあった時に社員をどうしたらいいか、ある種の危機感を持ちましたね。
それでいながら自分の中で守りに入らないように心がけています」。

元々は商品開発に携わっていた松下社長。
商品開発の点でこれからチャレンジしてみたいことはありますか?
「お漬物を食べられる方は年配が多いです。
ですからお子さんや若い方にも野菜を楽しんでいただけるような提案をしたいですね。
そういう点では調味液でしょうか。
お漬物を自分で作る方が増えているのでこだわった調味液を作って、あとはお客様が好きなお野菜でオリジナル漬物をどうぞ…といった具合です
社員からも良い提案が上がってきます。
営業職もやる気さえあれば入社してからすぐにでも商品開発できるのがうちの会社の良いところだと思っています」。

今後の会社のビジョンはどのようなものをおもちですか?
「経営理念のひとつに“顧客第一主義”があります。
農家の皆さん、工場で働いてくださる皆さん、スーパーなど売り場の方、そして消費者の皆さん。
関わっている方すべての方が顧客だと思っています。
その皆さんを第一に、そして満足していただける仕事をと思います。
そういった意識をしっかりもって進んで行きたいと思っています。

美味しさはもちろん、関わる全ての人に満足を。
新しいアイデアに溢れたお漬物の誕生はきっと間近です。

<番組プレゼント>
株式会社天政松下からプレゼントをいただいております。
『ちょっと辛いが、ほんまに旨いキムチ。』3パックセットを3人の方に。

≪ 宛先 ≫
※ メール : akarui@mbs1179.com
※ FAX  : 06−6809−9090
※ ハガキ : 〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
       「 天政松下 プレゼント 」係
*当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

近年よくいわれている後継者問題を乗り越えて、
さらに今の時代にあったものをうまく組みわせていますね。