2018年

8月26日

職人の技が生きる“下駄をもう一度”

今週のゲストは有限会社シューズミニッシュの代表取締役・高本泰朗さん。
社名にある“ミニッシュ”とは?
「自分が飼っていた犬がミニチュアシュナウザーだったんですけど。
それを略してつけました(笑)」
社名同様、とてもユニークで機能的な靴をお作りになっていますよね。
「足と触れる部分は柔らかく、地面とは固く。
着地しやすくて踏み出しやすい。
そんな靴です。
私は、もともとドイツの靴が好きで分解したりして調べたこともありました。
弊社の靴は今までとは違う驚きを感じていただけると思います」。

その商品とは『リゲッタ』と『リゲッタカヌー』。
「リゲッタは“下駄をもう一度”という思いが込められています。
下駄の機能性をアップさせています。
下駄はテコの原理で踏み出すとかかとが上がります。
父と話をしていると日本製を盛り上げたいという思いが湧きまして、日本といえば下駄。
下駄の機能をもっと、というわけです」。
2005年に発表しこれまでで実に700万足も売れた大ヒット商品。
色もデザインも豊富です。
「実は最初のカラーは黒と白しかなかったんです。
外で履きたいなどのご意見をいただいて、お客さんの意見を聞いていると種類が増えていったんです」。

実はリゲッタは大阪市生野区ならではの作り方なのだそう。
「分業しているので仕事が早いんですよね。
社員が作った商品を外で見かけて報告してくれる。
すると職人さんも励みになる。
こういった仕事を作ることで町おこしになっていると思っています。
この業界はもともと売れるものを作ったらコピーされる、それが許される世界だったんです。
今はブランドを守って仕事を守る。
知的財産を守ることが職場を守ることになります」。

その甲斐あって昨年には『なにわの名工』を受賞。
「これまで賞はもらったことがなかったんです。
でも今回の受賞は会社のメンバーや職人さんみんなが喜んでくれました。
私もそれが嬉しかったですね」。

リゲッタの商品の中で話題のものがあるそうですね。
「コラボはしないと決めていたんですけれど、大好きな手塚治虫先生の作品とコラボさせていただいています。
僕がリゲッタのように丸い靴を作ったのは手塚さんが描く丸い足元があったからです。
靴の中に丸さを入れたい。
そうすると不思議と安心感が生まれます。
ファン代表として手塚作品を裏切らないように作らせていただきました。
ファンの人が見てニヤリとするデザインにしました」。
火の鳥、鉄腕アトムをはじめお馴染みのキャラクター、ヒョウタンツギなども。
確かにファンにはたまらないデザインです。

「会社の理念が“楽しく歩く人を増やす”なんです。
だからうちの商品を履いて、自分らしく歩いていただきたいんですね。
実は今年の正月に社員からとても嬉しい提案があったんです。
それは“子どもの靴を作りたい”ということ。
わざわざフリップを見せて説明してくれました。
これからが楽しみです」とニッコリ。
有限会社シューズミニッシュと高本社長は自らの足で、いや自分たちが作った靴でまた一歩踏み出します。

<番組プレゼント>
有限会社シューズミニッシュさんからプレゼントをいただいております。
高本社長自ら「人生で一番よくできた」という自信作のルームサンダルをS・M・L・LLをセットでお2人にプレゼント。

≪ 宛先 ≫
※ メール : akarui@mbs1179.com
※ FAX  : 06−6809−9090
※ ハガキ : 〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
       「 シューズミニッシュ プレゼント 」係
       *当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

下駄の機能をさらに高めて今にも活かす。
そこの職人さんの技が生きる。
伝統的であり未来的な素晴らしい靴ですね。