2018年

8月19日

一歩前へ 新商品を生み出す老舗の努力

今週のゲストは先週に引き続き、大寅蒲鉾株式会社の代表取締役社長の市川知明さん。
創業143年。
初代の小谷寅吉さんが大阪の「大」と寅吉さんの「寅」をとって名付けられました。
現在の市川社長は四代目だそう。
「会長の長女と結婚しまして、15年前にサラリーマンから大寅へ参りました。
実は学生時代に関東の方の老舗かまぼこ店でアルバイトを4年間経験しまして。
実はそのお店と大寅とは親戚筋だったんですよ。
嘘のような本当の話なんですけど(笑)」。

色々と新商品を生み出した中で印象的だった商品はありますか?
「『スプーンでかまぼこ』という商品ですね。
グラタンのような見た目ですが、中にはかまぼこが。
ふわっとした練り物を作る技術にチーズを合わせました。
キヌアも入れて健康志向にも対応しました。
試作品を持って帰ることがあるんですが、子どもに食べさせてましてね。
言った一言の“スプーンでかまぼこでいいんじゃない”がそのまま商品名になりました。
ヒット商品でいうと『たらこ巻』も。
大葉とたらこが入った練り物なんですがおよそ30年前から改良を重ねています。
全国品評会がありまして、その中で最高の農林水産大臣賞をいただきました。
昔ながらの商品が受賞したことで社員も喜びましたね。
半生にするのが難しいんですよ」。

年間の新商品はどのぐらいあるのでしょうか?
「常時80種類ぐらい製造していまして、5、60種類店頭に並びます。
アイデアはいくつも出ますが世の中に出るのは難しいんです。
実際に店頭に並ぶのは数点ですね。
創業以来“作るも売るも買う心”という言葉が大寅にはあります。
お客様のは美味しいものを食べたい。
作る私たちはお客様の気持ちになって、お客様に喜んでいただくと社員や工場でものを作っている人間も嬉しい。
そう思っています」。

社内でマイスター制度があるそうで、さらなる上質なかまぼこの製造を目指している大寅。
今後のビジョンは?
「もの作りの姿勢やこの形をこのまま続けていくか日々考えています。
時代のニーズに対する新しい商品を開発してく中で、若い方に受け入れられるようなものを考えていきたですね。
そして海外の方にも日本の練り物を美味しく食べてもらたい。
未来と世界に目を向けて取り組みを始めています。
チャレンジすることをさらに一歩前に、ですね」。

受け継がれた製法、選び抜かれた素材。
そして美味しさへの飽くなき努力。
老舗のチャレンジは続きます。

<プレゼント>
大寅さんからリスナーのみなさまへプレゼントを頂いております。
「 大寅詰め合わせ箱入りセット 」を5人の方にプレゼント!
※大判1枚・梅焼2個・はも竹輪1袋・チーズオニオン2個・たらこ巻2個

≪ 宛先 ≫
※ メール : akarui@mbs1179.com
※ FAX  : 06−6809−9090
※ ハガキ :  〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
       「 大寅詰め合わせ箱入りセットプレゼント 」係
       *当選者の方の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

伝統には新しいものを加えてこそ伝統。
伝統が常に新しいものとして受け継がれて行きますね。