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8月 5日
先週に引き続き、ゲストは株式会社ファミリアの代表取締役社長・岡崎忠彦さん。
子ども服で全国的に有名な株式会社ファミリアですが、商品を売るためだけでなく、新たな価値観もユーザーに提供されています。
改めて会社の歴史をお伺いしましょう。
「4人の女性創業者の中の一人が私の祖母です。
思えばおばあちゃん子、おじいちゃん子でしたね。
妹が生まれた時に母が多忙で半年ぐらい祖父母に育てられた時期もありましたし。
幼い頃から祖母の仕事の様子を見ていました。
その姿を見て当時から手に職をつけたいという思いと、クリエイティブな仕事もしたいと思っていました。
でも“お前は会社に入れない”と言われていたり(笑)。
僕もファッションだけは勉強しないって思っていたり(笑)」。
身近にあったせいかアメリカに渡ってからもファッション以外のクリエイティブ系のお仕事を経験。
でもゆくゆくは株式会社ファミリアでのお仕事を見据えて?
「それは全くなかったんですよね。
実際に“お前だけは入れない”と言われていましたから(笑)。
そんな関係でしたが、父が社長の時代にデザインの部分で手伝いをする機会がありました。
グラフィックデザインをしていた経験が活きて、ディレクターをしました」。
実際に株式会社ファミリアに入社されたのは2003年。
そして社長に就任したのは2011年。
お仕事に対して考え方など影響を受けたものってありますか?
「アメリカで仕事をさせてもらっていた影響は大きいですね。
教えてもらったことなどは今のベースになっています。
仕事のやり方って変えることができると教わりました。
言い方ひとつで印象も変えることができます。
弊社は子どもの可能性をクリエイトする企業として、新しいチャレンジをしようとしています。
9月2日に神戸元町に本店をオープンします。
子ども服の販売だけではなくクリニックを併設したり、子どものための教室やお母さんのヨガ教室や、食育から発展させたレストラン展開も考えています。
神戸の地産地消を考えたレストランです。
旬の素材を味わってもらいたいですね」。
子ども服から展開し、クリニックやレストラン、さらにカフェも。
「点と点をつなげていくのが次のチャレンジですね。
僕ひとりじゃできないので、会社にいるスタッフ全員の取り組みとして周りを巻き込んでいきたいんですよね。
いろんな人と会ってつながりを持って。
だから僕は今、週に2日しか会社に出ていません。
会社でする仕事は会社でして、人と会って仕事をしています。
僕自身は全国に親父を作っています。
実際の親父が早く他界したこともあって、父親のように相談できる人を全国に作っているんです」。
岡崎社長のこれからのビジョンを聞かせてください。
「メディアになっているかもしれないですね。
ファミリアというプラットフォームを作って、子どもたちのために何ができるかということを考える会社になっていたいです」。
点と点をつなぎ線へ。
線が長く伸びて次の点へ。
株式会社ファミリアの次の展開を見逃せません。
歴史と伝統に現在とこれからの新しい発想。
長く続く会社のお手本のようでしたね。