2017年

4月16日

マイナスイメージからスタートして格好良い仕事に変える

大阪道頓堀のお好み焼き専門店千房でおなじみ、千房株式会社の代表取締役・中井政嗣さん、そして専務取締役・中井貫二さん。
親子でのご登場です。
「息子とこうやって出演するのは照れるんですよね(笑)」と政嗣さん。
「勉強させていただきます」と貫二さん。
実はこういった場では初めての共演だそうです。

関西はもとより、今や全国的にもその名が広がったお好み焼きの『千房』。
その名の由来は…?
「豊臣秀吉の馬印が千成瓢箪なんですね。
それがたくさん、千に成るようにという想いでつけました」と創業者である政嗣さん。
「私が22歳の時に始めた仕事からなんですが、元々は義兄に言われて始めたことなんですよ。
お好み焼きを食べるのは大好き。
でも仕事として関わるのは嫌いだったんです。
自分が思い描いている仕事のイメージに合わなかったんですよね」
実はお好み焼きを仕事にすることを良く思っていなかった政嗣さん。
それがなぜ経営者に?
「お好み焼きが格好悪いと思っていたから、関わる従業員が“格好良い仕事”と胸を張れる、思えるようにしよう、そんなところから始まっているんです。
好きこそ物の上手なれの逆もあるんです」
街のお好み焼きを受け継いで始まった仕事は現在の千房千日前本店の場所。
創業者でもある中井政嗣さんが焼いていたそうです。

『千房』のお好み焼きは色んな展開がなされています。
『BASIC STYLE 千房』『HIGH CLASS ぷれじでんと千房』『ELEGANCE CLASS 千房』。
創業者の政嗣さんから教えていただきました。
「ステーキハウスの店が後を受け継いでくれないかという提案から“ぷれじでんと”がスタートしています。
“ちょっと気取ってみませんか”というキャッチフレーズでしたね。
ナイフとフォークで食べるお好み焼きを提案したかったんです。
スプーンは滑るので、これはあかんとなりましたね(笑)
ちなみにお好み焼きを食べる時に使うもの、あれはテコです。
コテは左官屋さんですよ」

実はこの『HIGH CLASS ぷれじでんと千房』が生まれたおかげで、お客さんの幅広いニーズに応えることができたそうです。
これもお好み焼きを格好よくしたい想いからだったのです。
『千房』がお好み焼き店として百貨店に進出したのも日本初。
さらにホテルに進出したのも日本初だったそうです。
「飛行機の機内食にも採用していただきましたね。
元々は香りが立つからいけないということだったが、Peachさんは歓迎していただきました。
機内に漂うその美味しそうな香りがいいそうですよ」と親子でニッコリ。

創業者のご子息であり、専務取締役の中井貫二さんは元々は証券会社にお勤めでした。
「私は2年前に入社しましたけど、減価償却に時間がかかる非効率的な店だと思いました。
でもそれが創業者の想いのひとつだったんですよね。
格好良いお店を作ることで、従業員も育ってくれる。
一般の飲食店とは全く違う経営スタイルだと思いました」
実は二代目である長男さんが3年前に急逝。
そこで創業者・政嗣さんは三男である貫二さんに相談すると二つ返事で入社。
「父にかけられた言葉は色々とあるのですが、“誰のおかげでご飯が食べられると思っているんだ”と言われたことがありました。
普通ならば、親だったりお客様だったり…。
でも父は違いましたね。
“千房の従業員のおかげだぞ”と言ったのです。
お客さんのおかげはもちろんですが、これまで店を作ってくれた千房の従業員の皆さんに恩返しするつもりで入社しました」

聞けば三男の貫二さんからすると、ご自身は三代目という認識なのだそうです。
「長男は二代目の苦労を背負って頑張ってくれた。
だから私はすごくのびのびさせてもらっているんです」
そう語る後継者の言葉に笑顔を送る創業者。
味と想いは受け継がれています。

中井社長からリスナーのみなさまへプレゼントを頂いております。
「 千房で使える\3000分のお食事券  」を5人の方に!
 ≪ 宛先 ≫
※ メール :akarui@mbs1179.com
※ FAX  : 06−6809−9090
※ ハガキ :〒530-8304 MBSラジオ 「日本一明るい経済電波新聞」
「 千房お食事券プレゼント 」係
*当選者の発表は商品の発送をもってかえさせて頂きます。

竹原編集長のひとこと

格好悪いから格好良い職場にしたい。
ご自身で改革をされるところはさすがは創業者。
そしてその姿を直に見ることができる後継者。
素晴らしい関係ですね。