2016年

8月28日

釣り人に多くの感動を与え続けている株式会社ハヤブサの歴史に迫る。

釣り人に多くの感動を与え続けている株式会社ハヤブサの代表取締役社長の歯朶由美さん。
ここまでの歴史を伺っていきましょう。

「1959年、社長の父である田尻隼人が兵庫県三木市で創業しました。
この地は釣り針の産地なんですよね。
父はやはり釣り好きが高じて、この世界に飛び込んだのだそうです。
数名で会社をスタートさせて、父が主に考えてやっていたそうです。
北海道をはじめ、海外にまで行って開発をしていました」

今は現社長に受け継がれ、国内はおよそ130人、海外は1,000人を超える従業員を抱えるまでに。
「昔は仕掛けを作っても“こんなもの売れない”とよく言われたそうなんです。
実際に発売当時は売れなかったんですよね。
細々と家で作っていました。
そこに後に私の主人になる人が就職してきましてね。
彼が会社を進めていたんですが、これから大きなベトナム工場を、という時に他界してしまって…。
それまでは私自身が社長をするなんて想像していなかったです」

それまでは経理を担当してた歯朶社長。
会社を引き継いで8年。
日本釣り振興会48年の歴史の中で初めての女性理事にもなりました。
「女性ならではの今までとは違った発想をしていきたいですね。
“もの”を中心にという視点から“こと”を中心にしていく。
どうやったら新たな視点が生まれるかを考えています。
キャンプなどアウトドアと同じように、釣りも簡単に楽しむ時代です。
釣りの“楽しみ方の仕掛け”を考えたいですね」
歯朶社長は女性ならではの優しい目線で未来を見つめます。

歯朶社長にとって、釣りとはどういったものなのでしょうか?
「山を見て、海を感じて、あんなに癒される趣味ってないと思うんですよね。
自然を体いっぱいで感じることができる素晴らしいものだと思います」

株式会社ハヤブサのこれからの展望を教えてください。
「全世界の人にハヤブサの商品を使ってほしいですね。
そして、私がリタイアした後に世界中を回って、どれだけハヤブサの商品を使ってくれているか見て回りたいんです。
もちろん私も釣りをして(笑)
今は日本にある製品を輸出しているんですが、今後はその国の海と魚にあったものを開発していくべきだと思っています。
70歳で世界一周したいなと思っています」

ユーザーに新たな釣りのスタイルを提案し続ける株式会社ハヤブサ。
釣りは世界共通のエンターテイメントです。
歯朶社長はこれからも自社製品を使って世界中で大物を釣り上げることでしょう。

竹原編集長のひとこと

女性ならではの柔軟な目線。そして何より釣りに対する愛情が深いですね。
社長に続いて、女性ももっと釣りを楽しんでほしいですね。